名作「車輪の下」の著者で、ノーベル文学賞を受賞したヘルマン・ヘッセが、実は庭好きで、庭にまつわる短編やエッセイをまとめて一冊にした、という本です。
編者のフォルカー・ミヒェルスの仕事がすごい。
詩や水彩画も織り交ぜて、ヘッセの庭愛が上手くでる編集をしています。
庭作りは「詩人が詩を書くときと同じ作業」という言葉が、庭好きには最大の褒め言葉です。
私の感想は…。庭仕事とは、より身近に四季を感じることだと思いました。
落ち葉を掃く時に感じるカラフルな秋。
森の中にいるかのような良い匂い。
庭仕事をしなければ味わえません。
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庭仕事は瞑想である!
草花や樹木が教えてくれる生命の秘密!
文豪ヘッセが綴る「自然と人生」のすべて。
ヘッセ自筆のカラー水彩画20点と写真多数挿入。
☆☆☆☆
「庭仕事の愉しみ」
ヘルマン・ヘッセ 著/岡田 朝雄 訳
草思社文庫
199606