他人の痛みをショーのように
見物する人たちを目の当たりにして
いたたまれなくなった。
自分もあの人たちと同じ
人間という生物なんだということに
嫌気がさした。
自分もあの人たちと同じ
人間であるという事実に
汚らわしさと恐怖をおぼえて
すべてから逃げたくなった。
この世は地獄なんだ。
人は他人なんかにぜんぜん優しくない。
そんな絶望感しかなかった。
気がつくと
現場から5分ほど歩き
JR駅近辺で信号待ちをしていた。
まだ涙が止まらない。
その時だった。
おかしな感覚に襲われたのは。
泣いてる僕を冷静に見てる僕がいる。
本体とは別の自分がどこかで
泣いてる僕をジッと観察している。
こんな感覚はじめてだった。
冷静な僕は誰?
本当の僕は誰?
実態はどっち?
自己診断だからわからないが
おそらくこの出来事がショックで
精神にダメージを受けたようだ。
通勤で毎日通る事故現場
あれから2年ほどは
ここにさしかかるたびに
あの事故のことを思い出していた。
あの男の子は生きているのか?
死んでしまったのか?
それがわかったところで
どうだというんだ?
でも気になって仕方ない。
ネットで調べても
事故情報の記述もなければ
事故現場に
献花されているわけでもないから
おそらく助かったのだと思う。
このことは4年前に
ブログに書くという作業で
事故を出来事として対象化し
精神的にふっきれたと思ったのだが
今月8日滋賀県大津市の幼稚園児の事故だ。
しかも同じT字路での事故。
少しだけどまた思いだしてしまった。
大津市の幼稚園児の
事故を目の当たりにした
僕なんかより
心優しいであろう保育士さんのこと思うと
そのショックは僕の比ではないだろう。
しかも毎日接している可愛い子供たちだ。
そんなこと考えると
ついまた涙がこぼれてしまった。
事故を写真撮影する人。
事故をTV番組を視聴するかのように
観戦する人。
事故は当事者同士だけではなく
それを目撃した人をも巻き込み
人を狂人にしてしまう。
そして僕はあの日キチガイになった。
◎Pink Floyd/Brain Damage〜Eclipse
〈狂人は心に〜狂気日食〉
またはhttps://youtu.be/4VRw7vzFKqA