2.16母の朝食 | がらくた通り3丁目

がらくた通り3丁目

人にとってはまるで無価値。それも一個人の形成には不可欠。自我の源泉をたどる旅。おつきあい頂けたら幸いです。

なんであの時
傘持って出て行ったんだ?
30年前父は病床で懐かしそうに
そして
笑いながら僕に問いかけた。

今から50年以上前
まだ幼稚園児だったころ
父親に怒られて
黙って家を出て行ったことがあった。

家から出てけ!

そう言われたものの
はて?どこへ行こう?
とりあえず傘を持って出よう。
黙って家を出た。

初夏の晴れた日だったけど
なぜか傘を持参して。

でもどこへ行けばいいんだろう?
とりあえず町内を一周した。
それから二軒となりの家の影から
自分の家の様子を伺う。

両親が僕を捜しているようだ。
慌ただしくしている。

そのうち父と目があった。

父は僕を見つけると
安心したかのようにニッコリ笑ってた。
なんども手招きするのだが
僕はずっとそこで固まっていた。
なんだかバツが悪かったのだ。
両親が家に入るのを見届けてから
本当に出て行った。

行き先は2kmほど離れた
いとこの家。

家族で車で行ったことあるが
ひとりでははじめて。

左手に傘を
右手にちょっとした冒険心をぶらさげ
ジャリ道の石ころを蹴りながら
ひとり旅。

キリキリ、ジージー
騒々しいほどの虫の大合唱が
僕の冒険心を駆り立てる。

サラサラサラ
途中大きな川に架けられた橋に辿り着いた。
橋は目的地のほぼ中間点の目印だ。



よ〜しもうひと頑張りだ!

木造の電器屋さんを通り過ぎ
木造の銭湯を通り過ぎる。
木造の自転車屋さんの角を曲がると
見えてきた。

このゆるい坂を下りた先が
おばさんの家だ。

おばさんの家に着いた時は
怒られたことなど忘れていた。
それよりも
ひとりでここまで来れた事への
達成感でいっぱいだった。

pecoちゃんひとりでどうしたの?
驚いたおばさんは僕の両親に電話。
保護された。
ちまなこになって探してたらしい。

あ〜〜!列車の時間に間に合わない!
行ってきま〜〜す!!!

peco!こんな天気のいい日に
何持って行く気なの!!!
玄関先で母が叫んでいる。

左手には傘を持っていた。

昨日の母の朝食です。



◎肉じゃが




◎ほうれんそうのゴマ和え




◎にしん
生にしんの季節なんだそうです。
脇に見えるのはカブと白菜の漬け物と生姜の酢漬けです。





◎牡蠣ごはん




ごちそうさまでした♪

昨日の晚ごはんはまたハンバーグ。
21個も焼きました!
半分は冷凍しました。

それとアップルパイも作ったので
母にお裾分けしました。