アー君はカー君を
自分の家に連れてきました。
いつになくジャレあうふたり。
特にカー君の
ハシャギっぷりといったら。
お父さんには
カー君との記憶はないし
カー君もアー君のお父さんの正体が
自分の父親ということを知りません。
それでもカー君が
こんなにもハシャぐのは
きっとカー君は直感で
何かを感じていたからなんでしょうか?
カー君の気持ちをよそに
父さんはカー君が宇宙人で
いつかアー君を
襲って食べてしまうんじゃないかと
心配で心配で仕方ありません。
遠くからふたりの様子をうかがっています。
その時でした。
カー君の口がみるみるとがってきました。
カラスはカラス。
アー君とのひとときが
あまりにも楽しかったカー君
携帯していたはずのくちばしが
カー君の無意識の気持ちに反応。
ちょっとだけ
素の自分に戻ってしまったのです。
助けて〜〜♪
逃げ惑うアー君。
アー君にとってカー君の容姿の変貌は
本当に怖かったんでしょうか?
そうではありません。
最初は少し驚いたけど
見た目が変わってもカー君はカー君。
信頼関係で結ばれたふたりにとって
そんなことはどうでもいいことなのでした。
アー君とカー君は本当楽しそう。
そこにお父さんが割って入りました。
お父さんには
鋭いくちばしを持つ宇宙人が
アー君を襲っているようにしか
見えなかったのです。
正体を現したな!宇宙人!
夢中になってカー君に飛びかかり
馬乗りになるお父さん。
この宇宙人め!
もうアー君に近づくな!
ボカッ!ボカッ!ボカッ!
そう言って何度も何度もカー君を殴りつける。
殴られても殴られてもカー君は笑っている。
ボカッ!ボカッ!ボカッ!

この宇宙人め!まだわからないのか!
それでもなお笑っているカー君を
何度も何度も殴りつけるお父さん。
何をするの父さん!やめて!
泣き出すアー君。
笑顔でいればいいんだ。
どんな時でも笑顔でいれば
友達なんかじきにできるもんさ。
カー君は
父さんの言葉を忘れたことはありません。
だけど少しずつ力が抜けてきました。