どれくらい意識を失っていたのだろう?
目覚めた時
カー君は小学校の教室の教壇だった。
おい!知ってるか!
あいつ山で一人で暮らしているらしいぞ。
あいつ宇宙人なんだってよ!
地球を覗いてたら誤って落ちてきたらしい。
お前バカじゃないのか?
そんなおとぎ話のようなことあるのか?
空を飛んでる所を
目撃したやつもいるんだぜ!!!
コラ、コラ!
無駄口叩くんじゃない。
みんな仲良くするように!
席はアー君の隣がいいだろう。
カー君って本当に宇宙人なのかな?
洋服はいつも真っ黒。
カッカッカッカ〜〜って
笑い声も変だし変わった子だな〜。
アー君も他の子と同じように
カー君から一歩引いた所から
接していました。
せっかく人間になっても
カー君はひとりぼっち。
でもアー君のそばにいられるだけで
幸せでした。
笑顔でいればいいんだ。
どんな時でも笑顔でいれば
友達なんかじきにできるもんさ。
カー君は父さんの言葉を
忘れたことはありません。

あっ!しまった!
ある日のことでした。
アー君は工作の授業で使う小枝を
持ってくるのを忘れたのでした。
とても困ったアー君。
これあげるよ。
山のようにあるたくさんの小枝を
カー君は困っているアー君にプレゼント。
カラスのカー君にとって
小枝集めなんて造作も無いこと。
なんてったって
カラスの巣は小枝でできているのだから。
これがきっかけになり
ふたりは仲良しになりました。
放課後もいつも一緒。
身元もよくわからない
山で一人で暮らしている子なんて!
しかしアー君のお父さんは
アー君がカー君と仲良くすることを
快く思ってませんでした。