問い合わせの電話が
待ち合わせ場所でもある
スタジオの住所が
レンタカーのナビに存在しない
ってことだったが
そのまま直進すれば
その住所にはたどり着けるっていうことと
大きな目印がある旨伝えた。
がしかし少し不安になってきた。
はじめての土地でこんな状況では
JERRYさん心細いではないか。
早めに目的地に着いたので
駐車場には入らず
まず建物の周りを車で一周してみる。
JERRYさんが迷った時のため
的確に場所を指示するため
目印になりそうなものを
目に焼き付けておくという作戦だ。
そして駐車場に車を滑らせる。
ここの駐車場は
一台のための割り当てが本当狭くて
車庫入れが苦手な僕は
何度ハンドルをきったことだろう。
ハンドルを30回もきったころだろうか?
やっと駐車場に収まって
ホッと一息したころだ。
駐車場の中を一台の車が僕の目の前を通り過ぎた。
運転席には帽子を被った人影が!
間違いない!JERRYさんだ!
車を降りてあとを追うが見失ってしまった。
仕方ない。
消沈のまま自分の車に戻ろうとしたところ
僕の車の前で車庫入れしている車を発見!
たった一度のハンドルさばきで
しかも運転者は
こちらに向かって手まで振る余裕を見せている。
昔懐かしの
アイルトン・セナを彷彿させる
このドライビングテクニック
そして帽子姿。
JERRYさんに違いない!そう確信した。
なんの造作もなしに
車庫入れを済ませ車を降り
ニッコリ微笑むJERRYさん。
その姿を見た瞬間
初対面にも関わらず
挨拶もせずに
開口一番「カッコいい〜〜!」
思わず言ってしまった。

僕は「寺内貫太郎一家」の劇中
沢田研二のポスターに向かう
樹木希林さんだった。
「ジュリ〜〜」ならぬ「ジェリ〜〜」
JERRYさん
無作法者な僕を許してください。