は〜〜どうしよう!どうしよう!
bro
なんだか落ち着かないな〜
一体何事?
peco
これなんだよ〜!
このLINE見てよ〜〜!
bro
超お久しぶりです。
4月1日〜4日にかけて
北海道に遊びに行きます。
会いませんか?
誰からだ?
peco
Fさん。
bro
お〜〜懐かしい方からだ。
彼女ったらあの頃のオレたちが
かなりヤセてて
横からみたらペッチャンコで
髪の毛もフサフサだったもんだから
この人本当に男なのか?って思ってたって
よく言ってたな!
15年以上前だったな。
peco
久しぶりに会えるのは嬉しいものの
こんな歳もくってヨボヨボの自分だ
会いたいような会いたくないようなって感じで
悩んでたんだよ〜。
どうしたらいい?
bro
歳もくってヨボヨボっていうけどな〜
髪の毛が薄くなって
あの頃より7kgほど太って
肌のツヤが悪くなって
顔の筋肉はじめ身体の筋肉がゆるんだってだけだ。
背骨も少し曲がったから
背も縮んだかもしれないが
そんなもんだ。
大して変わってないじゃんか。
peco
「………………」
こんなに変わってるじゃないか〜〜!
bro
そんなことどうでもいいんだよ!
今の方が男らしくなっていいじゃんか!!!
今のお前はどこからみても男だ!
それにだな声をかけてくれたってことは
彼女の中には
まだお前の居場所があるってことだろう!
そこは彼女の中のお前の部屋なんだよ。
ありがたいことじゃないか。
peco
その部屋の中のオレが問題なんだよ!
15年以上前ってことは
オレはまだ30代後半か40代頭のままって
ことなんだろう。
もし会ってしまったら
否応なしにオレという人間が
彼女の中で刷新されてしまうんだ。
ずっと顔を付き合わせているやつだったら問題ないが
いきなり15年以上もの間の劣化をさらすのだ
これはかなりきつい!!!
bro
「……………」
peco
こんなオレを見て
幻滅するんじゃないだろうか?
会わなければよかったって
思われるんじゃなかろうか?
もしそうだったら
オレは彼女の部屋から
閉め出されてしまうんじゃないだろうか?
そう考えると怖くて夜も眠れない。
出来たら思い出のままにしておきたい。
彼女の中ではいつまでも若い自分でいたい。
bro
オイオイ!
何訳のわかんないこと言ってんだ〜〜!
昔の恋人でもなければなんでもない
ただの友達だ。
見てくれを気にしてどうするんだ!
peco
いや男だろうが女だろうが
昔の友人とは実際会いたくないのだ。
bro
…………なんという自意識過剰。
peco
そんなのは百も承知なんだよ!
しかし怖いものは怖い。
bro
どれだけ過去の自分を美化してんだよ!
人から見りゃ大して変わってないもんさ。
それに彼女だってそれなりに老けてるだろうし
それを承知の上で会おうっていうのだ。
お前の見た目なんか
これ〜〜〜っぽっちも気にしてないよ。
ポチッ!
peco
ポチッて何?
bro
LINE返信しておいたぞ。
OKの二つ返事だ!
男らしいだろう〜〜!
peco
「……………」
3時間ほどでしたが
4月1日に横浜からやって来た彼女と会いました。
久しぶりに会って案の定太ったね〜って言われました(笑)
気兼ねせず会える友人っていいもんです。
別れ間際に彼女の口から
もう北海道には来ることないかもって言葉が
飛び出しました。
もしかしたら最後のお別れ言うために来たのかな?
ソフトクリームが
彼女と一緒に食べた最後の味になった。
