
順調に育ってます♪
ごめんなさい。
その一言で終わってしまった。
89年夏の片思い。
彼女に彼がいるのは知っていたのだが
恋してた。
この中途半端な気持ちに
決着をつけたかっただけなのかもしれない。
だとしたら彼女に申し訳ないこと
言ってしまったんだな。
当時話題の映画だった
「魔女の宅急便」を見たあと
告白し玉砕したのだ。
ユーミンの「ルージュの伝言」
自分にとっては失恋ソング。
予想の結果だったが
なかなか気持ちの整理がつかない。
90年代
新しい時代も目前だった。
新しい時代ってなんだろう?
新しい時代がこの気持ちを
癒してくれるんだろうか?
12月になっても
気持ちが癒えないまま思いだしたかのように
いきつけのオールド・ギター屋さんに足を運んだ。
昔はヴィンテージ・ギターとは言わないで
オールドって呼んでた。
この沈んだ気持ち。
これを払拭するには自分の力だけじゃ
あまりにも非力。
ストラトキャスターの掘り出し物があれば
それを購入して癒してもらおうと考えたのだ。
簡単にいえば
この心の渇望感を物欲で補う作戦だ。
ほぼ2年ぶりに訪れたこのお店
前回訪れた時は
1968年製の貼りメイプルネックの
テレキャスターを購入した。
40万円だった。
店にはいるやいなや
オー!久しぶり。元気だったか?
今日はあいつは一緒じゃないのか?
店のオヤジが威勢よく声をかけてくれた。
あいつとは僕の親友Oのことだ。
思えばこの店に来る時はいつもOと一緒だった。
お前に見せたいものがあるんだ。
そう言ってショーケースから
何の変哲もない
新品のゴールドトップのレスポールを
僕に差し出す。
これが何か?そう聞き返すと
ここを見ろよ!と言ってピックガードを指さす。
オ〜〜!
Jeff Beckの文字が彫られているではないか!
Jeffがギブソンに発注したものの
彼の元には行かず
この店に流れ着いたといういわくつきのレスポール。
世界に1本だそうな。
100万円でどうだ?と言われた。
気になるものの
そんなお金逆立ちしたって出てこないし
目的のものと違う。
ストラトキャスターが欲しい旨伝えると
掘り出し物があると僕に差し出したのが
今も手元にある1965年製のストラトキャスターだ。
なぜ掘り出しものかというと
◎リフィニッシュ
◎1弦ペグの交換
◎ピックアップセレクターが5点式に改造
ようはフルオリジナルじゃないのだ。
金額は38万円。
スモールヘッドのストラトがこの金額
確かに掘り出し物だ。即決した。
商談成立。



帰り間際ふとヨコに目をやると
年代物のレスポール・ゴールド・トップが目に入る。
68年製だそうだ。
ハムバッカー搭載のコンバージョンだけど
これも38万円でいいけどどうだ?とすすめられる。
これも気になるものの
2台も買えるお金の余裕もない。
断って店をあとにした。
ところでストラトキャスター購入で
失恋の傷は癒えたかって?
ギターを自宅に持ち込んで数日は
癒えたかに思えたが
2日もたてば購入の喜びなどどこへやら。
物欲を満たすだけじゃ気持ちは癒えないんだと
勉強にもなった買い物だった。
この時の68年製のレスポールは
一週間後親友Oのものとなった。
ストラト購入後この情報をあいつに漏らしたのだ。
ストラトの購入は
新たなモヤモヤを抱くことになった。