ツェッペリンへの道程 第16回 | がらくた通り3丁目

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人にとってはまるで無価値。それも一個人の形成には不可欠。自我の源泉をたどる旅。おつきあい頂けたら幸いです。

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▲レーザー・ディスク版「狂熱のライヴ」のジャケットと中面見開き

待ちに待ったレーザー・ディスクが届いた日。
早速「狂熱のライヴ」の鑑賞。

オープニング、安っぽいギャング映画?
最初は???

なるほどメンバー及び関係者の
イメージ映像が挿入されているのだ。

長いイントロが終わったあといよいよライヴシーン。
ロックン・ロールのイントロとともにメンバー登場。

この一瞬で僕は彼らというか
ジミー・ペイジに一目惚れ。
重いリズム隊の中を縦横無尽に
リフをたたみかけ、
音の洪水の中を気持ちよさそうに泳ぐ
ジミー・ペイジ。

そう僕は彼のギターを弾くそのルックスに
ほれたのだ!

今でこそ彼らの音楽の素晴らしさを
熱く語ることもできますが
お恥ずかしいですが
当時は音楽そのものよりも
彼のギターを弾くその姿と
ステージパフォーマンスにほれたのでした。

なんたるミーハー!

当時から10年以上前
始めて西城秀樹に夢中になった
子ども時代と変わらないノリ。
まったく成長してない自分にも驚く。

これをきっかけに、
レコードも興味を持って聞き始める。

ありとあらゆるリフを発明したジミー・ペイジ。

ビートルズにも素晴らしいリフが
たくさんあります。

名曲=名リフ。

音楽は曲がいいとかメロディーがいいとか
あまり関係ないと思いました。

確かにそういったものが好きで聞く音楽もあるけど
ツェッペリンの場合はあてはまらない。

聞いた曲を頭で理解するというプロセスがない。

音楽は耳で聞くのではなく
その体で浴びるものなんだ。

そんなメッセージが聞こえてきそうな
彼らの曲とパフォーマンス。

あんなに違和感を覚えたロバートの声も
ジミーのあのギターには
彼の声しかないと思うようになったし、
ボンゾのドラムに対抗しうるヴォーカリストも
彼しかいないと思った。

僕はこの4人の中で
ロバートが一番オリジナル度が高いと思う。
まさに天才!

ボンゾ。
彼はさんざん高い評価を受けてるから
割愛します。
ただドラムに音階があると思わせるほど表情豊か。
何より気分がスカッとするドラム。

稚拙な表現をお許しください。
実は僕はドラムに関しての知識があまりにもありません。

だけどツェッペリンをツェッペリンたらしめているのは
実はベースのジョンジーなのではないかと
聞き始めた時から今でも一貫して思っています。

ストラトキャスターかテレキャスター
もしくはレスポールと悩んでいた僕ですが、
僕が買うべきギターはレスポール!
と固く心に誓うのでした。

この体験から2年後くらいに
最初のレスポールアンプYAMAHAで購入。

購入後始めにおこさなければいけない行動。

音を鳴らす前にこのギターで
ぜひ試さなければならないことがありました。

それはギターをぶら下げて
鏡の前でジミー・ペイジをマネてみる!

彼はヒザ近くまでレスポールを下げて弾くのですが
そのお姿がとてもカッコイイのです。

早速真似てみる。

ン?ストラップがまだ短い。
よし今度こそOK!

何度かストラップの長さを調整して
ほどよい感じに。

…………………………(・・;)。

右腕は弦を弾くのに精一杯伸びきるし、
左手は押弦するのもままならない???

ジミー・ペイジってこんな無理な体勢で弾いているの?

しかし彼はギターの位置をあれほど低くしていも
右腕は伸びきってはいないし
その腕はまだ余裕でくの字を描いている。

そうです。彼は並外れた長い足と
長い腕の持ち主だったのです。

日本人の僕がマネてもどこか不格好。

以来ギターを構えた姿を鏡に映すのは
やめてしまいました。

〈つづく〉

そういえば
20年前にペイジ・プラントで来日された時に
「週刊ポスト」の記者が
世界一低い位置にギターを構えるジミー・ペイジに
なぜそんなにギターを低く構えるのか
質問をぶつけたところ
「それの方がカッコイイから
その位置で弾けるよう練習を重ねた」
と応えておりました。
次にこの記者さん
世界一高い位置にギターを構える田端義夫さんの
写真を見せてコメントを求めたところ
「彼はそれが弾きやすいんだろ」と
素っ気ない返事をいただいておりました。

レッド・ツェッペリン「Rock And Roll」