とにかく似合わないのです、ダウンコートが。

 

今は、ダウンでも素敵なデザインのものも

沢山あるかと思うのですが、

分厚いムートンコートを愛用していた

大学生の頃に抱いた「ダンゴムシ」

のイメージがどうしてもあり、

好きになれない、というのも

似合わない原因なのかもしれず。

 

とはいえ、背に腹は代えられないので

子供を抱っこしていた時代に

抱っこしたままファスナーを閉められるよう

無印で買ったLサイズの大きなダウンコートを

毎年去年までは穴が開いても使っていました。

 

でも、今年は極寒の季節に極寒のウィーンへ行ったので

母から譲り受けた、これまた年季の入った

ハロッズだかマックスマーラーだか

(疎いので、違いがよくわからん)

とにかくハイソなメーカーのものには

ハイソな水鳥がわんさと詰まっている

それを借りたのでした。

 

借りた、っていうか、くれたのでしょうけれど、

こーれがどうやっても似合わない。

やっぱり長年愛用したゆえにか

ところどころ擦り切れていたので、

ミナペルホネンの端切れで

いっそ個性的に?とつぎはぎしたけど

どうやっても似合わないものは似合わない。

 

ということで、つぎはぎした挙句の

そのフランケンシュタインコートを

帰国後さっさと実家へ返却しまして、

さーて困ったぞと。

 

東京はちっとも寒くないので

ロングブーツが廃れたように、

分厚いダウンコートは不要だと思うのです。

 

ということで、気に入っている国産のメーカーで

厚地のスーピマコットンのステンカラーコートが

風を遮る厚さだし、ゆったりした仕立てなので、

この中にかのライトな頼れるものを着こむことに。

 

 

 

袖なしの長いものは持っていたのですが

(晩秋から中に仕込んでいたのですが)

一年で最も寒い季節もしくは、また極寒の季節に

極寒のウィーンへ行くことになった時には

袖もがっちりついているダウンを着込んで

それでも寒いときはカシミヤの大判ショールを

上からかけるので対応できるな、と思いまして。

 

だがしかし、

外側のステンカラーコートは

割と仕立てのいいもので、

気に入っているというのにだ!

脱ぐと、このユニクロの文字がですね、

シンプルだけれどすぐに「あ!」

と目立つくらいに主張してくる。

ユニクロじゃないのよ、外は、という思い。

 

ウィーンの先生のお宅でも

先生が丁寧に我々のコートを

ハンガーにかけてくださったときも

(幸いその時はかのブランドのタグがついていたが)

意外に脱ぎ着して目に入るのが、タグ。

 

子供の学校の保護者会でも、

かのライトダウンの文字を、

なんとなーく隠すことに神経を使ったので、

 

 

隠してみた。

サクランボはBonpointをイメージさせるなぁ

と、少し前にムスメの真っ黒なヒートテックに

目印としてつけようと購入しておいた

アイロンで接着できるタイプのゴールドのワッペン。

 

 

写真だと光って目立ったていますが、

そこそここっそりタグ隠しになり、

小さなことでもこれでヨシ、と満足。

 

襟の部分がステンカラーよりでしゃばる形だったので

それも、うすーいダウンの外生地に

なるべく気を使って縫い合わせて

コートの中に仕込むのにぴったりの形に。

 

これで、日本の秋から

ヨーロッパの冬まで

この一張羅にして気に入っている

クタッとしたステンカラーコートで

過ごせそうです。

 

 

今日は唐揚げどどん。

 

片栗粉と強力粉にしてみたが

薄力粉との違い、感じず。