ようこそ、ほんとうに我が家へ。

 

 

ウィーンからはるばる

多摩地域までようこそおいでくださいました。

 

「日本のおうちに戻ったら、ひとつひとつ言われたことを

自分の中から取り出して、この楽器で試してごらん」と

最後の数分まで妥協しない姿勢を見せてくださいました。

 

センセイに山のように出された課題というか

「意識を変えさせたい」とまで言われた、

教えの数々を、反芻して、咀嚼して、

自分に厳しい姿勢で向き合って欲しいものです。

 

ところで、旅の反省としましては

一に、まともなスーツケースを買うこと。

二に、まともなスマホを持つこと。

 

もう世界は、スマホがある前提で9割進行している。

例えばこんなところも。

 

 

洗濯機というのは、

アライグマという別の屋号を持つワタクシにとって

旅先で、スーパーマーケットと同じくらいの重要アイテム。

チェコに幾度か滞在した時だって(まったく英語が通じない)

「グデ プラチカ」(洗濯機はどこですか)が

唯一にして真っ先に覚えたチェコ語。

 

そんなワタクシが今回、この宿に決めた一つは、

沢山のランドリーマシーン!

 

 

快適そうだし♪と。

 

だがしかし、WeWashというアプリをダウンロードして

都度予約して課金して使用する、というもので

コレ、センセイがルーター貸してくれたから良かったけど

スマホ使えなければ洗濯も出来ないってか?!2024年は!

 

ワタクシが、この手の電子機器には大変疎く

疎いっていうか、正確に言えば価値を見出しておらず、

「こんなものこそ最安値でいいのだ」と

頑固に9年くらい前に買ったスマホ(安いから2台)

しかも林檎のマークじゃないやつですと

まーアプリいれりゃぁこっちが使えず

入れようにも入らないわ、Wi-Fiもマルチじゃないわ

大変な出遅れぶりでございました。

 

このホテルは、ウィーンの中でも新しく

また、現代的な高層ビルがどんどん建っている最中の

ウィーンらしさはない代わりに勢いのある場所で、

泊っている人々も、明らかに2~30代ばかり。

ま、40代と10代なので、足して割りゃぁって

開き直っていましたが、ランドリーマシーンを前に

老眼鏡かけてスマホ片手に呆然と立つアジア人親子を

皆さまどのように受け止められたものかと。

 

まぁでも旅の恥は搔き捨てで、

洗濯だって結局は出来たのだし、と

次の旅の直前まではこのスマホも老体に鞭打つとして、

もうひとつ、世界は?なのか欧州は?なのか、

珈琲のドリッパーが(置いてもいないし)売ってない!

 

世界はなんですか?あのエキスの入った

カプセルものを、コーヒーのスタンダードとして

迎え入れたというわけですか??

と、スーパーの棚で呆然としていました。

 

いや、コーヒー豆自体は売っているのです。

フィルターもかろうじて、あった。

だけど、ドリッパーがない!

 

きっと、フィルターと豆は、

珈琲マシーン用として売られているのかな?と

解釈しました。誰もハンドドリップしないのね。

ここは日本の文化の方がいい。

 

ホテルのラウンジに行けば飲めるのですが、

「朝起きて、部屋でドリップした珈琲を飲みたい」

という、譲れない要求が高まりまして、

しかし着いたのが土曜日だったこともあり、

豆もフィルターも(ドリッパーは最後まで)

手に入らない週末事情。

 

でも、オバチャンになって我がままになったので

ぜったいに、

呑みたい。

 

「オカーサン、スタバは?」

 

と、我が子ながらナイスな発想をしたので、

オペラハウスの近くのスタバに向かって

まずコーヒー豆ゲット。

フィルターが欲しいことを伝えると、

月曜朝まで待たないとスーパーは開かないよと

豆を挽いてもらいながら言われてしまいまして。

 

二日連続で朝珈琲が飲めないなんて、と

熱い視線を、カウンターの奥の

スタバ店内ドリップ用の業務用フィルターへ。

 

「少しあげよっか?」

と言われて、大感謝♫

 

 

大きい分には、

折れば使えるよ!

 

切れば使えるよ!ペットボトル!

 

 

飲み口が細いペットボトルを切って

即席ドリッパーとなりました。

 

 

こう見えて美味しい。

 

 

翌日からは、フィルターを買って

ドリッパーは都度飲み終えた水のボトルを。

 

ということで、次回からは

キャンプ用の折りたためるドリッパーと

ペーパーフィルターを持参することを決めました。

豆は、せっかくだから、現地のものを調達して

朝の第一歩は譲れないと思った次第。

 

 

こんなキッチンがついていました。