今日はいい日。

 

硬かったムスメも、このままじゃアカン!と

いつもながら1度2度失敗したのちに

危機感を持って漸く軌道に乗せた感。

 

レッスンでもゲラゲラ笑う場面もあり、

初めての欧州、長いフライト、時差、気負い、

そういうものを馴染ませて、見渡すために

漸く顔を上げられたというか。

 

日本の師匠たちにも、

「この状態のバッハを、ウィーンに持っていっていいものでしょうかね、、」

と、ワタシの不安を吐露していましたが、

持ってけ持ってけ、面白いアドヴァイスくれるのでは?と

若い師匠たちは、あまり気張らず行くよう促してくれ、

バッハを巡っての姿勢や捉え方、

なんなら装飾音の入れ方から、ファクシミリから

曖昧なフレーズに対する数多の解釈などなど

「人によるから」という前提にまず立ち、

(偉大な奏者であり研究を重ねているほど然り)

その上で、、、ウィーンの大家もまた同様でありました。

 

その(例えば今日のムスメの)演奏に対して、

一家言抱く部分は皆同様で、だけれど意見の方向が

白でも或いは黒でもあり得る、それがバッハだ、

・・・ってな地点にひとまず帰着する程度のレヴェルには

本日演奏したことで、まぁ、ひとまず安堵。

そして、でもやはり、他の誰よりも

比喩的ではない具体的な紐解きを示してくださいました。

 

やや専門的な話ではありますが、

バッハをこの先幾度と演奏していくであろう礎の部分に

大事な鍵を「ここに置いたからね」と言わんばかりに

手解きしてくださったこと、親として感謝極まりなく。

 

ということで。

 

Lessonも明るい時間帯に終わったので、

本日は「一度は行っておこうよホイリゲへ」。

 

 

 

予約しないと入れない

と書いてあったこちらのお店でしたが、

時間帯が早かったためにか、シーズンじゃないゆえか

お喋りに夢中のお爺さんとお婆さんが

ちんまりと座っているだけで悠々でした。

 

 

仔牛のシュニッツェル。

 

 

まともな食事久しぶり。笑

 

 

フリタッテンズッペ(麺のようなクレープ入りのスープ)

は、観光ブックで見て以来ムスメが飲みたがっていたので。

 

 

若い!

 

有名人が沢山来た、ということが

ご自慢らしいお店で

 

 

ゴルバチョフ時代とは言えロシアの隣に飾られていたお方。

 

 

新酒っぽい微発泡、リースリングのような

華やかで香りも良いけれどすっきりな白。

 

今日はいい日だったね、と笑顔のムスメと

電車とバスを乗り継いで辿り着いたホイリゲで乾杯。

 

ワタシがとても嬉しく安堵したのは、

先生と通じ合うというか、互いにああ大丈夫だと

認識してもらって?打ち解けたこと。

 

考えてみれば、こんなお方から

「ウチのチェロ貸してあげるよ」と言われたことそれ自体に価値を感じ、

ここまで突っ走ってきましたが、貸す方だって

ノリで?言ってみたはいいが、ハテこの人たちは

どういった人間性で信頼に値するかどうか、

不安になったこともあろうかと。

 

でもこのアジアのおばちゃんときたら、

掴んだ話は決して離すまいと本当にはるばる来たよ

っていう、後に引けなさは少なからずあったんじゃないかと。

 

初日、2日目と硬さはありつつ、

互いに人間ですから、段々にリラックスしてきて

今日は先生が「オカーサン偉いよ凄いよ感謝されないと!」

と何度もムスメに向かっても、冗談めかしつつ言ってくれて、

(そしてワタシはそこで謙虚に首を振らず)うんうんアリガト

って噛み締めてるんだけど、非常に嬉しかったわけです。

 

本当は、昨日から喉が痛くて辛いんだけど、

たとえ這うことになっても、

オペラでLesson受けるまではポーカーフェイス貫いてやろうぞ、

と、ウィルスも菌も全無視の方向でひとつ。

 

 

 

最寄駅でスーパー見つけたので、

漸くワインを買えた🎵

水も6本買い足して、背中にcello、両腕に12キロ

そういう世界の何処に行っても「重たいんだよ!!」

な事態もね、シュテファン寺院に行ってみりゃぁ

取るに足らない苦労よの、と思えなくもない。

 

 

ひとつはオペラなりコンサートなり

ちゃんと聴いてこようと予算を組んでいましたが、

先生のお計らいによって、ウィーンフィルの公開リハーサルを

明後日聴かせて頂けることとなり、おまけに

毎日毎日レッスンに度に

「ひょっとしてオペラも見たい?」(2つ返事yes)、

今日は「バレエとかも見る?」(2つ返事yes)で、

先生のお名前で予約して無料かスペシャル破格で

セットしていただく幸福の前に、

遠慮とか迷いとか、喉の痛みとかウィルスとか、

全部なしの方向でねじ伏せようと。

 

気合いだ!