14時間のフライトでは、既に1人欧州時間帯状態で

いつまで経ってもスクリーンに釘付けでしたが、

その甲斐あってか?今朝は8時半まで12時間近く眠り

すっきり現地に馴染んだ?ムスメ。

 

キッチンのついたアパートメントタイプなので

朝と今日の夜は部屋で買ってきたものを

気兼ねなく食べております。

 

 

日曜日でもやっているマーケットを見つけるのは

旅の最優先事項なので連日で顔を出す我々。

 

 

ワインも多くて楽しい。

 

泊まっている場所は中央へのアクセスが良いので

朝練習をしたら、シュテファン寺院へ。

正確には寺院じゃない!と道中蘊蓄を垂れる

担任教諭が現在社会科専門という中1。

ところ変わってもお喋りはノンストップ。

 

 

ちょっと祈ってみましょうぞ、と

息を呑んでいるムスメと敬虔な気持ちになって

チェアに腰掛けたのち、

 

 

子マダムは大好きなリンツへ。

伊勢丹にも散々売ってますけどね?

リンツはスイスのチョコでしたっけ?

 

ワタクシは、イタリアの友人から

ザッハならむしろこっちの方がオススメだよ

との情報を朝貰ったので、そこでミニなのと

テイクアウトでコーヒーをば。

 

 

 

コーヒーのタイプは、あの、ウィーンらしいやつ、

あれにして、とニッポンのおばちゃんはメニューも見ないで

レジの若いお姉ちゃんにテキトーに頼むと、

らしいもなにも、ただクリーム乗ってるだけよ、と笑うので

お姉ちゃんオススメのタイプにしてもらったけど

ただクリームが乗ってるだけのそれとの違いは

ワタクシには判別できなかった。でも美味しいから良い。

 

 

先生の職場へも行こうぞとテクテク雪の中

明後日以降の場所確認も兼ねて。

明日とその次は先生のご自宅でのレッスンですが、

3日目からは先生がオペラハウスの練習室をとって下さるという

さすが、日本人のミーハー心を突いてくる。

(先生から事前に聞かれて、是非にっ!と食いついたのはワタクシですが。)

 

 

向かいのカフェをチェック。

レッスン後に寄ろう🎵とテンション上げてます。

 

 

トラムでぐるりと周りながら、老眼がきついワタシに代わり

右腕ならぬ右目?となって路線図を読むよう任命し

少し街のイメージが掴めてきた様子。

 

 

先生にお借りした楽器の美しいこと。。

 

なんでも早さ、いかに早熟であるかという点に

将来性を重ね見るのは、日本人だけではなく

アジアの傾向のような気がいたしますが、

もうこれ以上そんなに(平均身長から想定すると)

伸びないだろうから、と早めにフルサイズに移行するのも

勿論我々アジア民として、一理あるだろうし

私たちもこのような巡り合わせがなければ、

円安が進む前にと、間に合わせの一台を選んだと思う。

 

でも。

今の男性2名の師匠を始めとして、

一刻も早くフルサイズへ、とお友達親子も

口を揃えて意見してくれる中で、

ウィーンの先生と、わが国のレジェンドT先生の

まさに世界でこのお二人だけが(笑)、

焦って良い事など何もないのだから、

と、強く推薦してくださったこの決断に

正直揺れないわけではなかったけれど

 

包括して、必要な道筋だと感じました。

 

そう遠くない将来に、フルサイズを手にするわけですが、

間に合わせの一台ではなく、本物の何たるか、

自分の求める響きの傾向や、良いものへの感覚、

そういうものを、他の誰でもない自分自身が

持っていないと、どうして良い一台に巡り会えようか。

 

とりあえずの、という程度のものへ、ポンと

出せる金額では(普通の金銭感覚では)ないと思うし、

フルサイズになって尚、とりあえずの一台で

大事な時期を費やしたくはない我々の

感覚を汲んでの流れだったような。

 

半年振りにお会いしたウィーンの師匠は、

大きくなったねぇ、というような感想はなく、

この楽器を通じて、自分の欲する音色を探してごらんと

何の躊躇いもなく渡してくださいました。

 

これは彼が息子さん(ウィーンでは名の知れた17歳)

のためにかつて選んだ一台で、ものすごく良いから、

と地球の裏側に暮らすムスメに完全な善意で

無償で貸してくださることになってのことでした。

 

一生これでいく!と興奮している

身長約155cmのムスメですが、あと5センチくらいは

使わせて頂こうかな!?

日本では誰もそんなことしないようだけれど、

構わないそうです、ムスメも先生も!

 

喜び興奮冷めやらぬムスメを横目に、

明日のLessonで、、、

「やー、やっぱ返して」って言われないよう

練習して欲しいと願う母あり。