紀州の太地を北上して、走ること3時間程度。

 

志摩半島の賢島にあった水族館に到着します。

 

志摩マリンランド。1970年開館の老舗です。

(閉館済です。)

 

 

初回訪問:2017年3月25日

     2018年6月10日

     2020年6月20日

最終訪問:2021年3月11日 計4回訪問。

 

今日は2021年と2020年の写真を中心に紹介していきます。

 

子どもの時、近くにあるパルケエスパーニャのついでに何回か訪問していたことは記憶していて、2017年に一人で訪問した時はなんだか懐かしい気持ちになりました。

 

そんな思い出のある水族館が2021年3月31日に閉館……コロナ禍というより、施設の老朽化が主たる理由だったみたいです。海水を扱う水族館は他の施設より寿命が短く、どうも30年程度だそうでそれを機に巨大化したりリニューアルしたりする水族館は多いけど、ここはそのままの規模でやってきたみたいです。

運営の近鉄は採算が取れないと判断したのか巨大化をさせなかったのでしょうね。

 

だからか昔の雰囲気が色濃く残る水族館でした。

 

昔の水族館と言えば・・・

ジメジメとしていて暗く、小さな窓の水槽が立ち並ぶ・・・

そんなイメージがあり、ジメジメとはしていないけど、まさにその通りなところで。

 

 

私が子供のころに見たおぼろげな記憶のまま・・・

 

 

 

 

 

 

 

 

 

コロナ禍前から人が少なかったのに、閉館が決まると人がごった返して、

まるで往年の志摩観光のような感じでしたね。

 

この本館に入る前に化石館なるところにまず入場することになります。

 

 

印象に残っているわけではなかったけど、

壁画がとっても昭和チックだなぁと思うのです。

小学生の時に読んだ学研の図鑑みたい。

 

化石だったり、生きた化石が展示されてるスペースでした。

 

 

本館は螺旋状に汽車窓式水槽が連なり、まるでアンモナイトのような構造になっていて、真ん中まで行き、階段を上ると、

 

 

ドーナツ型の回遊大水槽です。

この時期に生まれた水族館はだいたい備え付けている当時のブームですね。

今はあんまり見ないです。

 

伊勢湾に生息する年季の入った回遊魚が休むことなくグルグル回っておりました。

 

 

時間になると、海女さんの白装束を纏った飼育員さんが餌をあげていました。

大量に群がる巨大なブリやカンパチが餌を狙おうと集まっていて、結構圧巻でした。鳥羽・志摩は今でも海女の文化がある地域なんです。

 

回遊水槽を見た後は、別館のマンボウ館。

マンボウがいる水族館を標榜していただけに、

 

 

東海地方ではトップクラスのマンボウ数です。

マンボウを見たいとしたら・・・福井まで行かないといけなくなりましたね。

水槽の周りにビニールをこしらえて、水槽はマットだそうです。

マンボウ最弱伝説は嘘らしいですけど、デリケートな生き物なのは間違いないかと。

 

しかしこのエリア、とっても独特な匂いがしてあんまり長く居られませんでした。

 

 

ピラルクーだったりアマゾンだったりの展示もここです。

 

 

こんなオーパーツもあります。

資料とか膨大でしょうね・・・・

 

回遊水槽真下にある広場に行きました。

 

 

企画として思い出コーナーが設けられておりまして、

閉館後、近鉄の他の業務に転換されていくであろう飼育員さんや館長さんが自分の生物に対する熱い想いを書き連ねていて、胸が熱くなりました。

 

 

折角でしたので、ペンギンさんの紙に1葉、書いてみました。

どこでもそうだけど誰かの想い出の場所なんですね。

 

最後に、いつものように屋上まで登ってみました。

 

 

椅子に座りながら海を見ていました。

 

多分このエリアに行くことは無くなるんだろうなぁと思うと寂しくなりました。

 

さて、今週からは今は無き志摩からスタートして伊豆半島までの水族館を紹介していきます~。本日もご覧いただきありがとうございました。