こんにちは、PECの遠藤です。

 

当社では前回もお知らせした通り、地中熱を活用したきくらげ事業に取り組み、得た知見をハウス栽培で地中熱を利用したい方々に提案していきたいと考えています。

 

今後の小規模施設における地中熱利用の提案に向け、地中熱導入で費用がかかる熱交換井(ボアホール)の工事についてコストを低減できないかと新たな掘削工法の開発にも着手しました。

 

通常、ボアホール工事では泥水を使う工法を用いますが、泥水を使わずに掘削する無水掘削によるボアホール施工の試験を開始することとし、5月22日には無水掘削が可能な掘削機「ジオプローブ7822DT」による浅層ボアホール(20m)の試掘を開始。

 

当日は、小規模施設での地中熱システム開発でともに勉強している小規模地中熱利用勉強会のメンバーも参加する中、試験施工を始めましたが、午前9:30~正午前までで8m程度掘削ができ、一定の手ごたえを感じたところです。

この掘削機は土壌・地下水汚染のボーリング調査等で使われているもので、一般的には深度10m程度の掘削となりますが、小規模地中熱利用のためのボアホール設置に向けて深度20mまで施工可能か、施工可能な場合、どの程度の時間がかかるのか等を検証していきます。

 

ボアホールの施工が可能であることが分かったのちは、設置したボアホールで十分な採熱が可能かどうか熱応答試験も実施する予定です。

 

なお、無水掘削で設置するボアホールは、敷地内に設置した「きくらげ栽培事業」のハウスにおいて床暖房の熱源として利用を予定しています。

 

小規模施設での地中熱普及に向け、コスト低減につながる工法の確立に向け、今後も工夫していきたいと思っています。

 

検討の結果は今後逐次紹介していきたいと思っています。

 

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