日曜日、かねてから行きたかった「ドレスデン国立美術館展」へ
朝から出かける。
場所は安藤忠雄が建築に携わった兵庫県立美術館。

今回の美術展はドイツ東部の中心都市であるドレスデンが
16世紀のザクセン公国の首都であって以来東西の文明の交差点に
位置する一都市がいかにして各国の文化を映し出す世界の鏡と
なり得たかを知るというのがテーマ。

ザクセン公国の宮廷内に設けられた美術収集室の天文学や
測量の道具から始まり、対峙していたオスマン帝国の影響を受けた
武器、衣服、そして近隣のイタリアのベネチア絵画、フランスの
宮廷文化、東アジアの磁器、オランダ絵画など
ドレスデン地方が時代の流れの中で影響を受けた名品の数々が
一堂に揃えられていた。

美術品を通して16世紀からの歴史の流れをわかりやすく感じられる
有意義な満足度の高い美術展だった。
印象に残ったのは、ティツィアーノの「白いドレスの女性の肖像」
とフリードリッヒの「月を眺める2人の男」
そしてフェルメールの「窓辺で手紙を読む若い女」

自分が好感触を持った作品というのは、不思議なもので
遠く離れていても、作品から良さというかいい波動のようなものが
じわじわと感じられる。
そしてその「気」のようなものに吸い寄せられた作品は
まず間違い無く自分のお気に入りの作品となる。

お昼は芦屋へ移動し、ビゴの店でデジュネを頂く。
フランスのおふくろ料理に、おいしいビゴのパンが食べ放題。
帰りに山のように、パンを買い気分はアシャレーヌ。

芦屋には、道を歩いていると到る所でスィーツのお店に
ぶつかる。
もう買えないのに、と言いながら焼きたてのさくさくの木の実や
ブルーベリーのパイを買って食べ歩き。
やっぱり、芦屋。パイや焼き菓子がほっぺが落ちるぐらい
さくさくと香ばしく、ほんのり甘くておいしかった。

重いお腹を引きずりながら、芦屋の山手にあるヨドコウの
迎賓館へ向かう。
途中からは、思わず目を背けたくなるような急な坂にでくわす。
ほうほうの体で坂を登ると、そこにはかの有名な
フランクロイド・ライトが設計したヨドコウ迎賓館がそびえたっていた。
中では、ヨドコウの建築主である灘の酒造家が娘の誕生を祝って
京都の有名な名匠と言われた人形師に製作を依頼したお雛様が
飾られていた。
お雛様も勿論素晴らしかったけれど、何よりもわくわくしたのは
あのフランクロイド・ライトが設計に関わった建物を実際の自分の目で
見て歩き回れた事だった。
日本では東京の帝国ホテル、自由が丘学園などでその名を残している。
彼の設計した家は、大谷石と木がふんだんに使われていた。
石と木の家。

迎賓館は、滝の上に建っている事で有名なカウフマン邸、
ライトのオフィスでもあったタリアセンに共通する雰囲気を残しながらも
どこか親しみの感じられる、落ち着いた家だった。
身体を酷使した甲斐があり、4階のベランダから見下ろす
芦屋市街と大阪湾の眺めは最高!


今週のお茶:お濃茶
今週の御菓子:京都 「仙太郎」特製 さくら
       (じょうよ饅頭の生地に小石を思わせる小豆が埋め込まれ
        その上に桜の花びらの塩漬けがのっておる。ほどよい甘さ)
今週のお花:べラドンナ・薔薇・ゴットセイ 並ぶ形
      べラドンナと聞いてどきっとしたけど、淡い菫色と水色を
  かけあわせた春らしいお花。黄色の薔薇と緑と水色の対比
      を見ていると「春の夜の夢」を思わせる。
      我ながらいけるの上達したなー。85点。