アトリエに入ると、ぱっと目に飛び込んできたのは
明るいこっくりとしたオレンジ色のチューリップだった。
取り合わせが白のコデマリだったので、その濃いオレンジ色
は一層際立ち、明るく燃える炎のようだった。

名前はバレリーナチューリップ。

バレリーナのすらりとした身体を思わせるほっそりとした
チューリップだった。
その色は、舞台の上の踊り子の優美な微笑みの
中に秘められた熱い情熱を思わせた。

2月の厳しい寒さの、何もかもが停滞しているような
グレイッシュな雰囲気の中、ぴりっとしたちょっと辛口の
オレンジ色は冬から春へと向かう一押しのように力強い。
真冬のオレンジは、静かな力を内に秘めている
舞台の袖で出番を待つ踊り子達が胸の内で静かに燃やす
情熱のように。

今日のお茶: 手前 お薄2杯
   主菓子  バレンタイン用特製じょうよ饅頭(仙太郎)

お花:  今日は見学のみ 


お茶菓子補足: ハート形をしたつるっとしたもちもちの
        皮のじょうよ饅頭の上に、薄紅色の
        飴を細かくくだいたものがのっている。
        飴があるので餡の甘さは心持控えめ
        そのバランスが絶妙。