衛生士さんを雇うプロセス

今週から、友達で同僚の衛生士が産休に入りました。私もあと１か月ちょっとで産休が始まります。こちらのスタンダードで予定日２週間前まで働くのだけど、出産が早まる事もよくあるのと、私がいる間にトレーニングできるようにと、今週は産休中に来てもらう衛生士さんのワーキングインタビューで大忙しです。


月ー木で８人の衛生士さんのワーキングインタビューがありました。面接に来てくれた衛生士さん達には、１人につき３人の患者さんを担当してもらいます。私が横の部屋で働いているので、私に与えられた役目は、患者さんとのコミュニケーション力をみる事、それと面接（ワーキングインタビュー）に来た衛生士さんの書いたカルテのチェックをお願いされました。


うちのクリニックはペーパーレスなので、カルテの記入もパソコン。派遣で慣れていたり、若い人たちは呑み込みが早いのだけど、すこーし年齢が上の人ほど、新しい環境に素早く順応したり、マルチタスクがあまり得意でない感じの人達が多かったです。



始めて雇う側を垣間見たのだけど、大変だ～！履歴書や面接でどんなに立派に見えても、ワーキングインタビューをするまで、本当に履歴書は紙だけ、というのがよくわったねぇ、とオフィスマネージャーと先生と盛り上がりました。


なかには出身の国で歯科医師で、カナダに来て衛生士プログラムを数か月前に終えたベテラン風の方もいました。カナダでのクリニックの勤務経験がなかったせいか、イマイチだったのだけど。でも、自国で小児専門医だったこともあって、おこさまの担当、保護者の方への説明は素晴らしかったです。そしてアーミーのベースで衛生士として働ていた経験もあり、勤務歴も１０年以上の書類上ベテランに見えた衛生士さんは、なんとなんとなんと、患者さんも待っていて予約時間３分前に、先生、オフィスマネージャーに挨拶もせずに私の部屋から鉄砲玉のようにぴーーっと走って帰ってしまいました！緊張していたのがわかったので、もうこの人はだめだろうなと思って、余計なプレッシャーを与えないように他の人達には教えていた事は省いて、基本的なコンピューターの操作の仕方をゆっくりゆっくり見せた１０秒後に消えてしまいました（笑）おかげでスケジュールがめちゃくちゃに狂ってしまって大迷惑。なにも帰る事はないのに、よほどのプレッシャーだったようです・・・歯科はわりと繋がっているので、こういう行動は命取りです・・・

経験があまりなくて予約が時間通りにいかないとか、カルテの書き方が甘かったり、というのはトレーニング次第でなんとかなると思うのだけど、それに時間がかかりすぎても困ってしまうし、呑み込みが早そうな人を短時間で見極めるのも難しいなぁと感じました。ちょっと失礼かもしれないけど、日本式の、やる気、元気、努力で頑張ります！風なことは通用しないかなぁと思います。職種に関係なく、日本の方が育てるという意識があって、こちらではすぐさま戦力になる人を探す傾向があるので、これまた職種に関係なく新卒の就職活動の方が、経験を積んだ人より何倍も大変かなぁと感じます。



いやはや、来週までには目途が立って落ち着けるといいなぁ。