皆様お久しぶりです。カナダの臨床現場で働き、現地の治療プロセスに触れる中で、日本の保険診療は、あれ?この治療法や材料の選択って、もしかして日本特有なのかも?と疑問に思うことが多々あります。
カナダと日本の臨床を比較するたび、国民皆保険という限られた枠組みの中で、日本の歯科医療がいかに知恵を絞り、独自の工夫を凝らしてきたかという事実に驚かされます。日本では当たり前のように使っている材料や手技が、実は世界的に見ると非常にユニークな立ち位置にあること。その苦肉の策が、今や日本の歯科医療のスタンダードになっているという現実は、もしかすると患者さんだけでなく、現場にいる皆さんもあまり意識されていないことかもしれません。
そこで今回は、カナダという外からの視点も交えながら、改めて日本の歯科医療の立ち位置を考察した記事をまとめたので、よかったら読んでいってください。
国民皆保険制度が生んだ、日本独自の歯科治療をカナダの現場から分析しています。
日本では、誰かが休むと申し訳ないと自分を責めてしまいがち。でも、カナダでは学校の先生ですら当たり前に代替教員が現場を回すように、社会システムとして誰かが休んでも現場が回る仕組みが完成しています。日本では制度はあっても運用が追いつかず、残されたメンバーが気合でカバーする根性論が根強い印象です。カナダの歯科臨床現場と日本の現状、そのあまりに大きな違いは何に起因するのか。雇用に対する流動性や独特な仲間意識という観点から、日本の歯科について考察しました。
日本では歯科衛生士でなくても出来る事(雑用や掃除)を、率先して先回りして動ける人が出来る衛生士、みたいな風潮があるように思います。どこまでが衛生士の仕事ですか?国家資格を持ちながら、現場の何でも屋として奔走する日本の現状。日本の歯科医療における歯科衛生士の立ち位置には、ソフトな搾取とも言える構造的な課題が潜んでいるように感じます。カナダで働く私が、現地のシステムを通じて痛感した専門職の線引きと、日本の臨床環境への考察を共有します。



