アメリカやカナダの歯科は、専門医と一般歯科General Practice (歯科の人達は、略してGPと呼びます)に分かれています。一般歯科でも根の治療はしますし、親知らずの抜歯も得意という先生達もいるけれど、複雑になってきたりすると専門医に紹介します。


前に通っていた大きめの歯科では、6人もGPがいたのに簡単な親知らずの抜歯でも、抜歯してくれる先生は一人だけでした(笑)昔、夫も通っていて親知らずを抜いた時に(まっすぐ生えている上の歯)、僕、抜歯は嫌いだから〇〇先生と予約してね。と言われ、びっくりしたので目覚えています。実は、このクリニックで受付をしているクラスメートがいて、後から抜歯するのは〇〇先生だけ(しかも口腔外科の専門ではないけど、抜歯も別に嫌じゃないからだそう)と聞き、びっくりしたのでした。ここはたまたまこういう感じだったけど、もちろん抜歯もOKな先生もたくさんいます、念のため。


話がそれましたが、専門医になるにはDental Schoolの後、さらに4-6年大学での勉強が必要です。それと日本の認定医制度のようなものと違うのは、専門医は自分の専門以外手を出さないことです。Endodontistは一日中複雑な根の治療。クラウンなどはGPに戻ってもらいます。Periodontistはペリオの手術、インプラントなど。インプラント後のクラウンもGPが作ります。そもそもGPからの紹介でエンドやインプラント専門医に行くので、専門性を生かし、その後の処置はGPに戻る、という考え方もあります。矯正も矯正のみなので、クリーニングはGPで。外科は親知らずの抜歯や、その他の外科手術。という感じで、これらの専門医が虫歯の治療(削ったり詰めたり)する事はないのです。ただし、逆に一般医だけどエンドが得意、親知らずの抜歯も大丈夫、という場合は別です。


一長一短かもしれないけど、自分の選んだ専門を深く学べ経験を積む=その道のスペシャリストになる、というのは素晴らしい事かなと思います歯