自分らしく輝く生き方を応援する「グリーフケアセラピスト養成講座」主宰の山田眞佑里です。
今日は「40代、50代の生きがいとは?」をテーマにして書いてみたいと思います。
ある日、美容室のテーブルの上にあった
カレンダーの言葉に目がくぎ付けになりました。
アップルコンピュータ創業者のスティーブ・ジョブスの名言集のカレンダーでした。
「死は、生命にとって、唯一の最高の発明」
Death is very likely The Single Best Inovention of Life.
今日が人生の最後の日だったら、今日やろうとしていることをやりたいですか?
命には期限があります。生まれた瞬間から、砂時計の砂がどんどん落ちています。命は死というゴールに向かって、走り出します。
ではなぜ死が生命の一番の発明なのでしょうか?
人生に限りがないと、本当はやりたいことを後回しにして、なんとなく日常を過ごしてしまうかもしれません。それは、小学生の時の夏休みの宿題に似ています。夏休みに入った途端、宿題のことは忘れます。毎日なんとなく流されて過ごしてしまいます。そして、夏休みの終わりに近づくと、あわてて宿題をなんとか終わらそうともがきます。
人生があと20年続くのと、あと1年で終わるのでは、同じ1年の過ごし方が変わるでしょう。
命の期限があるから、生きがいを見つけ、生命の輝きを大切にしたいと思うのです。
死という終わりがあるから、生命に真剣に向かい合い、本当は自分が何がしたかったのか、人生の足跡に何を残したいのか、本気で考え始めるのかもしれません。
命の期限という死こそ、命を最大に輝かせるために、生きがいを見つけ、自分がやるべきことは何かを考えるきっかけになります。
限りある命は終わりがあります。愛する人ともお別れする時が必ず訪れます。悲しいことです。でもだからこそ、出会いに感謝して、残された時間を愛おしく感じる瞬間を生み出します。
生命の期限という死は、命に真剣に向き合うことを教えてくれます。
生きがいとは何なのでしょう? 生きがいとは、残された命という時間の中で、これだけはやっておきたい、これをやっておいたら、自分の人生を心から承認できる何かではないでしょうか。
この出来事に出会えたことで、自分の人生に満足できるような心の平安をもたらす何かです。
自分らしく命を輝かせて活動できる何かです。時間も忘れるくらい夢中になれる何かです。自分の人生を認められる何かです。
それを評価するのは、自分だけです。誰に褒められるためではなく、自分がしたいからすること。
それがあれば、なんだか心楽しく、人と比較しないで、自分らしくいられること。
人に対して、優しくいられること。自分に対して優しくいられること。
生きがいとは、生きる価値を自分に与えられること。
あなたにとって、生きがいとは何ですか?
40代、50代の生きがいとは何でしょうか?
ヒーリングサロンに来る40代、50代の年齢層のお客様のご相談で多いのは、自分の生きがいについてです。
既婚者の40代、50代の女性は、子育ても終わり、子供たちは、結婚して自立している年齢です。孫も生まれ、住宅ローンもめどがつく頃です。
家族のために走り続けた人生から、老後のことや両親の介護のことが現実として目の前に現れます。自分は家族の人生の脇役として一生懸命努力してきた。でも、自分の人生なのだから、もう一回自分のために人生を輝かせたいと考え始めます。
そう思う一方で、もう若くないし、どうやって生きがいを見つけ、自分を生かす仕事やライフワークに出会うのかがわからないと悩みます。
また、未婚の女性にとっては、この先一人で生きていける自信がないと言うのです。
40代の初めの頃は、子どもを持つ最後のチャンスということもあり、40代前半での結婚ということを強く意識する方も多いのです。
40代の終わりから50代に入ると、女性は体の変化が訪れ、その時期に心身のバランスの不調を感じる人も少なくありません。
40代、50代の男性にとっては、会社人生の定年が急にクローズアップされます。家族のために頑張って仕事人生を走り続け、ゴールの定年が見えてくるのです。仕事以外に趣味や人間関係を持たなかった自分が、どう老後に楽しみを見つけていくのか不安になるようです。
自分がしたいことがわからないと本気で悩むのです。無我夢中でやりたいことも、本気で取り組みたいことも何も思いつかないと言うのです。
10代、20代の頃のような活力が湧いてこないと肩を落とします。
一見ぜいたくな悩みのように感じますが、本人はかなり深刻に悩んでいます。
そして、生きがいを見つけられない人に共通するのは、自己肯定感がとても低いことです。
自分の人生はちっぽけで、輝いていないというイメージがあります。
自分の人生の価値が低いと受け止めてしまいます。
生きがいとは、自分がやりたいことをシンプルにすることなのではないしょうか?
時間を忘れるくらい、夢中になることをしてみることだけなのです。
生きがいとは、なんだか気高くて、人の役に立つことのように考える必要はないのです。
時間を忘れるくらい楽しいことは何ですか?
休みがあったらこれをしたい、お金があったら、これにチャレンジしたいと思うことを後回しにしないで、やってみてください。
お金や休みがなければ、まずそれをするために、なんとか工面しようと思う気持ちになるものです。だって、やりたいから。だって楽しみだから。
そんなことを見つけてください。それは、好きな映画を観ることでもよいのです。
止められてもやりたいこと、やっていると心が喜ぶことです。
よくパチンコや競馬、ゲームが生きがいだという人がいます。でもそうでしょうか?
それはやりたいことが見つからないから、時間をつぶすこと、刺激を受けること、何も考えないで没頭できる時間を作っているように感じます。
あるアメリカのヒーラーが私に言ったことがあります。 私も昔は、アルコールに逃げていたのよ。人生が思い通りにいかなかったから。
でも今はアルコールは必要なくなったの。ヒーラーになって、誰かのために貢献する人生が楽しいから。
人は必死に自分のために生きがいを探していたら、なかなか見つからないのかもしれません。最初は楽しくても、そのうち飽きてしまう。
人は、まず自分で美味しいものを食べたら、そのおいしさを愛する人に伝えたくなるのではないでしょうか?そして一緒に食べて味わいたいと思います。
もし自分の生きがいを一生懸命探しても見つけられない人は、まず誰かのために、貢献してみることから始めてはいかがでしょうか。
自分がしてほしいことを他人にしてみる。困っている人に手を差し伸べてみる。悩んでいる人の話を一生懸命聞いてみる。
誰かのために一生懸命働いて、ありがとうと誰かに言われたらどうでしょう?
何かをしてあげて、ありがとうと感謝されて、嬉しいことは、あなたが才能のあることです。
感謝されて、嬉しいと思えたら、あなたがやりたいことはその向こうにあります。
人は誰かに貢献して、はじめて、自分を承認できます。そして、自分の人生の価値を見出します。そして、それは自己犠牲ではなく、自分もやって楽しくて、相手も喜んでもらえることを見つけるだけでいいのです。
生きがいとは、社会貢献のように大げさに考える必要はないのです。サロンにくるお客様が、手作りのティッシュケースの袋をプレゼントしてくださいました。とても愛情のこもったものです。とても嬉しく、大切に使わさせていただいています。
サロンのお客様が漬物をつけて、持ってきてくださいました。本当に好みの味わいなのです。
誰かに自分の得意を生かして、与えて、感謝されることでも、りっぱな生きがいです。
誰かのために、何かを提供する、そして、感謝を受け取った時、自分らしい人生の表現がそこには存在します。
自分の自己表現という言葉や行動が、誰かに喜ばれて、誰かを元気にしている。
それは生きている人しかできない肉体を使ったすばらしいオリジナルの自己表現ではないでしょうか?
もし、映画を一人で観て、つまらないと思ったら、誰か気の合う人と一緒に観てください。
感想を言い合える仲間がいると、見える景色が全然違ってきます。
生きがいとは、あなたと誰かのやさしい愛のキャッチボール。
生きがいとは、自分らしい愛の表現なのかと思うこの頃です。
今日は、「40代、50代の生きがいとは?」について書いてみました。
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