サボリ通信 -10ページ目

サボリ通信

大村幸太郎ブログ

レイトモデル、、になるでしょうか


今冬、omuraKoboオンラインストアにアロハシャツにロングスリーブが2点仲間入りしました





ロケーション撮影/warauphotoworks










今までの半袖にさらに長袖の登場です。に、合わせてデザインも新しい柄を取り入れました。



ロングスリーブアロハシャツ 松柄/Matsugara













松柄はそのまま笑、松がモチーフになっています。
松は黒松、真っ直ぐ伸びる若松をデザインしています


一口に「長袖」と言っても半袖とは全く違うものでシルエットは変わるし、見せ方も変わってくる。

アロハシャツのパターン−ボーダータイプを参考に前身に2柄の松、袖の表裏に2柄、脇とバックにそれぞれ配しています。












ブラックボディに松の白のモノトーン基調ですが良く見ると松には陰影があります。
omuraKoboの特徴-ロウ吹雪-の出番です。




製作工程を見ると
生地に一柄ずつ松をマスキングし、粒状ロウを熱いうちに重なるように振りかけていきます。












松柄の部分は重ねたロウで染料が入り込まず染料をはじきます



この時重ねるロウの多い、少ない、で染料の入り込み具合は変わり陰影がついて独特の風合いをかもしだします 着物で用いられる技法ロウ吹雪です
染めは着物製作に用いられる技法−引き染め−で仕上げています。

生地を張り、端から刷毛で染め上げてゆく伝統工芸を用いた技法で製作しています。











仕上げは専門の職人が生地色を定着・発色させる-蒸し-の作業
専用の箱の中で90度熱で約40分間生地を蒸します


撮影協力/丸京染色株式会社










最後は余分な染料を洗い流し仕上げる-水元-の作業。 ここまでの工程すべて着物一反を作る作業と同じです。 omuraKoboの製品の特徴はこうした着物製作で用いられている京都独特の産業によって作り出されています






シャツ地は100%綿サテンを使用していますので、黒に艶がありシルクを思わせる素材感となっています。 なのにシルクより扱いやすくもちろん洗濯も可能です。







カーディガンなどにも相性抜群です








カラーはシルクブラック/サイズは[L]のみの販売となります

Lサイズ−
身丈 70㎝(首付根より)
身幅 55㎝(脇下から)
肩幅 50㎝
袖丈 60㎝

価格43280円(税込み)

お求めは omuraKoboオンラインストア より

少量生産のため数は限られますが受注生産もおこなっております。 お問い合わせはメールにてお願い致します。




次ページは別柄ロングスリーブアロハシャツ Continent のご紹介です→

近頃ブログが進んでいませんが、書きたいものは沢山あります。今年の釣りの事や取り組んでいるテキスタイルの事、着物の作品説明もまだだし、映画監督川島雄三のことも書きたい
それよりも仕事で依頼を受けている原稿をまず仕上げなければならない事、
書くべきものは実は沢山あります。そんな中なのに今回とりあげるものは上記にはないミナペルホネンのこと
皆川明氏が手がける服の事です。









先日兵庫県立美術館にて開催されていた−ミナペルホネン皆川明/つづく展−を鑑賞して、やはり、すごく、面白くて、可愛くて、感動的、だったので帰ってきて書きたくなりました。

僕とミナペルホネンとの出会いの話、今回の展覧会を断片的ですが膨大な数の服コレクションの中から写真付きで一部を抜粋したいと思います 興奮状態でまとまっていませんがリポートも兼ねて どうぞ




好きなブランドであれば最初に出会った時の衝撃ってのは明確に覚えているものだと思います。

しかし、実はミナペルホネンとの最初の出会いは覚えていなくて、
しいて覚えている事と言えば昔、京都河原町にも阪◯百貨店があってそこから100メートルほど下がったビルにミナペルホネン京都店がオープンした時の事だろうか、もちろんそれまでにもミナペルホネンは知っていたし、良いなと思う服でしたが本当の出会いは京都にやって来てからの事に思える
お店を訪れた時の印象はとてもお洒落なパン屋さんのようで、笑(というのも)入り口近くでは布地がロールのまま何点か置いてあってスタッフの方がお客さんに切り売りなどされていました。それがまるで焼きたてのパンが上がってきたように出来たてをそのまま購入し紙袋に入れて帰るように、服屋なんだけれどもどこか牧歌的な空気がそこにある不思議な店だった。


そのビルは古い銀行をテナントにしたもので実は僕はオープン前からちょいちょい訪れていました。
というのも上の階はギャラリーなっていて染織の作品やファイバーアートの展覧会があると大学の時の恩師S先生がDMなど添付してお知らせをくれるのだった。先生からの案内もあって訪れることが出来たビルだったけれど
当時からお洒落というよりはそれ飛びこえて、文化人的な方が往来していたように思えます。

著者によれば皆川さんも前々からそのビルをチェックしていてずっと空くのを気にしてらしたようです

そんなお洒落でもない僕が隅っこの方からチラチラ気になって気にして想い続けてやっと堂々と笑 展覧会という形で 作ってこられたものを見ることが出来ました。


とにかく数が多くて、でも1ブースずつ(7ブースくらいまであったと思う)しっかり繋がっていて最後までテーマにそって楽しめました。



のっけから今までの服を一部屋にしきつめ圧倒されますが、

年代別や新旧問わず、今まで手掛けた服を一緒くたに並べて古い新しい関係なく普遍的な服作りを心がけてきたミナペルホネンらしい見せ方でした

どれが最新でどれが初めかなんて分からないですよね
いつも色がいいなあと思っていましたがこうして並べた時の色数は本当に見事。渋い色なのに明るく見えたり、かわいいだけでなくて少しスモーキーな風合いがあったり、配色のセンスの良さはこうして多くの服を並べても違和感なくて全体を一つの作品として見せてくれます。








こちらの花の印影は染色のボカシのように見えて筆か刷毛で仕上げたように思えて







しかし近付いてみてみると刺繍でボカシを作っていた










↓こちらはたしか皆川さんではなくてスタッフの方が机の上で切って切って貼ってで作っていったものだったと思います









紙のコラージュと実物の色ほぼ同じやってんなあ、、感動しました。












このドットには向きがあって原画には矢印が供えられています。
水玉それぞれがそれぞれに意思を持っているように感じます。
刺繍で仕上げてあるのですが糸の向きがそれぞれ異なる仕上げになっています








そしてこのドットたちがセットアップのスーツになる。 これはもうかわいいより格好良いだと思う










紺のプレーンなワンピースに房のよう集まった白の刺繍−





強烈に格好良いですよね
この刺繍が上がって来た時皆川さんはもう服作りを終わってもいいとさえ思ったようです












こちらのスケッチは










建築物になる



ブースごとにテーマがあってでも全てのブースに繋がっている














最後のブースはユーザーさんが着用していたミナの服を思い出とともに展示されていて本当に泣けました


購入から2年〜、購入から7年〜、購入から12年〜、 購入から〜

と着用されてきたユーザーさんたちのミナの服はほつれながら、色あせながら、擦り切れながらも今も現役で変わらずその人に寄り添っていました。



病後に思い切りお洒落を楽しみたくて、−父とのお別れの場で来ていたワンピース、−氷の池にはまりずぶ濡れになったコート、などなど色褪せてもほつれてもずぶ濡れなっても着用されている服たちです。

不思議だったのが、というか僕がこの服を本当の意味で好きなのはこうして時が経った時にそこからがこの服の在り方のように感じるからなのかも。

ある方のコートは袖は擦り切れ、前身もサンドペーパーをかけたような風合いになっている。
しかし表面が削れそこから覗いていたのは黄色の素地。
それがすごく物語っていて、しかしその黄色が強烈にお洒落でした。 この状態がとても素晴らしく、欲しい。 皆川さんは擦れると黄色が見えてくるよと購入時も仰っていたようで本当にその通りになったと記してありました。

僕がミナを好きやなあ、と思うのはこういうグランジな部分もあると思う ある種パンクスだし、スモーキーな色というのも一筋縄で出さない色というか、似た匂いを感じます


お洒落をお洒落だけで終わらせたくないと言うか文化を、人が生み出す文化というものを服を通して伝えてくれている 感情を込める事で手にした方が感情をもらって、それをまた誰かにバトンする そうした循環がいいですよね って


もう少しやってみよう、あと少し頑張ってみよう。 そんな気持ちにさせてくれる服がミナペルホネンの在り方だ。そう思う

服は、文化はいいね 兵庫県立美術館残り2日ですがご都合よければ是非




ちなみに美術館安藤建築なのでそちらも楽しめると思います^_^



























































omuraKoboアロハシャツのサイズが増えました。これまでLサイズのみの展開でしたが、Sサイズ、Mサイズ、Lサイズに対応しています。
また、今までは完全受注生産とさせていただいていましたが、今回から少量ながらストックを置いています。









そして新しいカラーも追加しました。









ファーストカラーのエアフォースブルーに次いで二色目はダークブルー「濃紺」です。









写真を見ていただいてもお分りだと思いますがかなり−濃紺−です。ほぼブラックに近い紺色。濃濃紺と記しておいた方が伝わると思います。
明るい目の青色/エアフォースブルーとは対照にこちらは渋さがででいます















こちらも勿論前回のシャツと同様に着物製作と同じ工程 (前回製作時の記事URL https://ameblo.jp/pearltron/entry-12604967165.html )で仕上げています。




引き染め直後はここまで色が濃くなります







サイズは
今回はMサイズとLサイズをご用意。





大波/oonami/ダークブルー Mサイズ前


後ろ






大波/oonami/ダークブルー Lサイズ前


後ろ



写真を見てお気づきだと思いますがバック波柄の柄行きは二種類。Lサイズは上部に空間をもたせた柄行き。Mサイズはほぼ全面に配した柄行きとなっています。(ダークブルーのみ)



次いでエアフォースブルーのストック


大波/oonami/エアフォースブルー Sサイズ前


後ろ








大波/oonami/エアフォースブルー Mサイズ前



後ろ





大波/oonami/エアフォースブルー Lサイズ前



後ろ


ご覧のように微妙な違いですがそれぞれ波の風合いが違います。工程の写真をお見せしたようにこちらのシャツは生地一枚から柄付けをし、一つ一つにロウを振りかけ引き染めをして仕上げています。
細かな事を追記すると季節や湿度、午前午後の温度差などでも風合いに違いが出ます。
言わば選んでいただいた一人の方だけに仕上げたシャツといっても良いでしょう




サイズ表記を見てみましょう

[ショートスリーブアロハシャツ]

Sサイズ−
身丈 69㎝(首付根より)
身幅 51㎝(脇下から)
肩幅 46㎝
袖丈 20㎝



Mサイズ−
身丈 71㎝(首付根より)
身幅 54㎝(脇下から)
肩幅 48㎝
袖丈 21㎝


Lサイズ−
身丈 72㎝(首付根より)
身幅 55㎝(脇下から)
肩幅 50㎝
袖丈 22㎝


となっています。
Sサイズは女性の方でも大きめを着る感覚で着用していただいても良いと思います。

Mサイズは日本人男性一般にもっともレギュラーなシルエットになるでしょう。身長があってもジャストサイズな着こなしにはこのサイズだと思います


Lサイズはゆとりのあるシルエット。ややルーズな具合がアロハシャツにはド定番であると思います。−もっともらしい−シルエット。



ちなみに写真撮影で着用しているモデルは「身長178㎝、胸囲91㎝、肩幅49㎝」でこのLサイズを着用しています。


omuraKoboオンラインショップでお買い求めできます
価格は各サイズとも38280円(税込)
(2020/10/30まで送料無料)




一つ一つの工程に職人が携わったシャツはそうは無いでしょう。ぜひ、お手にとっていただき仕事の軌跡を楽しんでください


サイズ展開、カラー増でomuraKoboの商品がますます楽しくなりました。これからも当ブランドにご期待ください。