昔見た映画をもう一度見るシリーズ 映画-shall we ダンス?- | サボリ通信

サボリ通信

大村幸太郎ブログ

人生そんな悪いもんじゃないかも


そんな風に思える映画って実は山田洋次監督の寅さんぐらいかな?なんて思っていましたが、何十年か久しぶりに見たこの映画は、そう、まさしく、人生そんな捨てたもんじゃない。寅さん同じくそう思える作品でした















Shall we ダンス?

1996年 日本
周防 正行監督


ストーリー
主人公の杉山正平は都内のボタン会社に勤める経理課課長。仕事や家庭に何の不満もない彼だが人生には何か満ち足りないものがあった。
ある日の会社の帰り、ダンス教室ビルの窓から物憂げに佇む美女を見つける。帰宅途中の電車から見えるその女性が次第に気になり数日後にはそのダンス教室を訪れ、レッスンを受けることになるが…






気づくと僕も主演の役所広司さんとほぼ同じくらいの年齢になっていまして笑
こんなつもりじゃ無かったけれど… 人生何かが足りない… そんな風に思うのも、まあ、もう、癖ほど多くあります笑


若かりし頃見た時はラブストーリーの一つくらいにしか思っていなかったかも

四十越えて見る−Shall we ダンス?−は実に滋味深いものですよ笑





見どころですが、全編通して面白いので最初から最後まで全て見どころとして楽しめます。
キャストがとても素晴らしく、主演の草刈民代嬢の美しさは説明不要ですが彼女をとりまくキャラクター陣が抜群に良い

中でも僕が好きなのは−たま子先生。配役の草村礼子さんはこの作品で第20回日本アカデミー賞助演女優賞はじめその他雑誌社や放送局より数多くの賞を受賞されています。

鑑賞されればお分かりいただけると思いますがこの-たま子先生-とても魅力的に描かれていて、この物語のキーマンでもある彼女には皆さまも魅了させられる事でしょう
物語。そう、この映画にはその言葉がとてもよく似合う。おとぎ話のような、ある種幻想的なそうした雰囲気は始めから終わりまで漂っています。

夢の中にいるような−
いつかは醒めてしまうような
そんなひとときを

少なくとも上映時間の2時間弱はそうした夢の中を楽しませてくれることでしょう笑


映画を通じて、草刈民代さんや社交ダンスの世界を世に広めたところも素晴らしいですが、僕は何より−王様と私−にあるような生粋の夢物語を現代劇として空気そのままに投影されているところに魅力を感じました。
どこか遠い国のお話ではなくて。夢見る事は誰にも、平等に今日あって良いものなのだと思わせてくれます。






−踊りませんか?−

僕は使うことのない言葉ですが何とも、実に魅力的に響く言葉です





"舞踏と音楽は人間自身の発明した−
最初にして最も初期的な快楽である" アダム・スミス

映画冒頭より−







それでは、またブログします