日々のキャバクラ嬢との心理合戦(?)に疲れた時に新米キャバ嬢が席に着くと

「お、ラッキー!」

と思わず心の中でガッツポーズを取ってしまう。

特にこの時期、高校を卒業したばかりのホヤホヤの新人に遭遇出来るチャンスが多い。

キャバクラ界も入れ替わりの時期なのである。

一般的にキャバ嬢は経験が少なければ少ないほど客には喜ばれる。

「経験ならではの接客やサービスに自信があるのに!」

とベテランキャバ嬢は憤慨するだろうが、男にとって経験が長いキャバ嬢ほど落としにくく、また油断出来ないものもないからだ。

先日初めて行った某キャバクラ店で席に着いた子は明らかに若くて経験が少ないキャバ嬢だった。

「ねえ、君何歳?」

「先月で18・・・」

「じゃあちょっと前まで高校生だったんだ?」

「うん、てか卒業式まだ」

ありがちなのは若すぎると会話が成り立たないというケースだが、

この子の場合は見た目はその辺のヤンキー系とも言えるが

いわゆるキャピキャピしたタイプではなく、しっかりしている印象だった。

それに顔立ちこそ幼いものの、色白でなかなかの美人である。

「キャバやってどんくらい?」

「3日目・・・」

「え?マジで?どう、慣れた?」

「うーん・・・どうやっていいかまだよくわかんないんだよね。」

「どうしてキャバ嬢になったの?」

「質問攻撃?」

「あ、ごめん。興味あるんでね」

「お金。ママが恋人と住んでて居場所がないから早く引っ越したいの」

「そっかー。指名とか取れそう?」

「昨日初めて場内もらった」

「あのさ、指名取る方法教えたげよっか?」

「うんうん。でもエッチするとかそーいうのナシね」

「ははは、それは取れるけどそーいうんじゃなくてね。

例えば、相手の手をそっと自分から握るんだ」

「へー」

「そんでね、時々上目づかいで見るんだよ。ちょっとやってみ」

「こう?」

「そうそう、そんな感じ。あとね、営業メールはね、明らかにわかるのはしちゃ駄目だよ」

「へーそうなんだ?どんなのがいいの?」

そんな感じで初々しく会話は進んだ。

真剣に聞く彼女がかわいく見えた。

まだキャストと言うより研修生みたいな感じだ。

「あのね」

「うん」

「さっそくやってみようと思うの」

「何を?」

「手・・・つなぐの」

そういって俺の手をそっと握った。

思わず胸がキュンとしてしまった。こいつ才能あるかも・・・

「同伴とかしてみる?」

「うん」

「でもさ、俺みたいなおっさんと恋愛とか無理でしょ?」

「そんなことない。おじさんなんて思わないし。」

「でも俺もう32だよ?君と14歳も違うんだぜ?」

「キムタクより年下じゃん。全然いいし。それに・・・あたしお父さんいないから年上好きみたい」

「ふーん。じゃあ俺は恋人ってよりパパか」

「そうじゃないけど・・・」

とここでボーイが来た

「あ、場内するから」

「え?いていいの!?やったー!!」

無邪気にはしゃぐM子を見て心からかわいいと思ってしまった。

数ヵ月後にはすっかり板についたキャバクラ嬢になってしまうのはわかっているけど・・・

翌朝M子からメールが来ていた

「昨日はありがと。あのね・・・営業しちゃだめって言われたからどう書いていいかわかんないんだけど。

でも、本当にまた会いたいんだもん!」

そうそうそれでいいんだよ!完璧なメールじゃん!

ていうか考えてみれば・・・平成生まれか!!

やっぱジェネレーションギャップを感じるなあ。