
重かった生理が軽くなると聞いて飛び付いたのは「シンフェーズ」という二層の低用量ピルでした。
生理の量は減り、心配していたムカムカや体重増加もなく、2周期飲みましたが、不正出血がたびたび見られました。
合わないのかな、ということになり、今度は三層の「トリキュラー」に変更。
これは不正出血がぴたっとなくなりましたが、数か月で気づけば体重が4キロ増えていました

何年かトリキュラーを飲んでいましたが、あるとき「マーベロン」を勧められました。
これは一層で、生理までの期間を長くしたり、逆に早く生理を起こすこともできて、それはそれは便利でした。
仕事が順調にまわり、出張なども多かったため、生理をコントロールできる手軽さにヤミツキになり、いつしかピルを飲んでいると妊娠しないという基本的なことまで忘れかけて30代後半に突入しました。
その後、ほどなくして、前述のとおり不妊治療を開始することとなってしまいました

ピルはとても便利かつ有効な薬ですが、その手軽さゆえ手放せなくなってしまい、妊娠をちゃんと考えるべき期間をなにもせずに過ごしてきてしまいました。
最初に行った不妊専門クリニックでピルの服用歴を話すと、えらいと言われ面食らいました

ピルを飲んでいた間は排卵が起こらず、卵巣機能保持の側面では有益だそうです。
実際、そのとき測ったAMHの値は4.0(30才程度)でした。←当時37才
数値の通り、ロング法での採卵は1回目22個、2回目17個と豊作すぎる豊作

実年齢には勝てないので、グレードが低いものばかりで、結局あんなに数があったのにひとつも出産に至りませんでした

結局、ピルの効果で、卵巣機能は比較的よい状態を保てていたものの、実年齢に伴う老化には勝てないので、「質」の面でよい卵を得られなかった、ということが言えるのかなと思いました
