腎不全が悪化して人工透析を導入したのが今から4年前の2002年4月。
1年以上前から最初のかかりつけの病院から透析導入を薦められていたが、転院して食事療法とクレメジン
という薬で導入を先延ばしにしていた。(ちなみにクレメジンという薬は炭の粒のようなものが入ったカプセル
で1回20カプセル!1日3回!薬だけでお腹が一杯になります。)
この頃から2人の兄は移植を薦めていた。
「魚を食べられない、酒を飲めないんでは気の毒だ。いつでも腎臓をやるから早く移植をしろ。」
会うたびにそんな意味のことを言ってくれた。
楽観的な私は、移植について何も怖れてはいなかった。ただ家族の体を傷つけてまで生きるのは申し訳ない
とばかり毎回断っていた。自分一人ではなかなか決断できなかったというのが本当のところだ。
ここに来ていくつかの転機があり、まわりから背中を押されてようやく移植を決断した。レシピエントの立場と
しては周囲からの一押しがないとなかなか決断できない。結局、自分を取り巻く暖かい励ましのお陰で移植
の決断ができた。
腎移植をしてみると、結構移植する人の数は多く、医療技術もかなり安定したものになっているので不安は
ほとんどなかった。ほとんどの患者はいくつかの感染症等を除けば術後はほとんど良好だ。そして、透析時
とは比べものにならないくらい体が良く動くし、疲れがない。ドナーの経過も良好のようだ。万一移植がうまく
いかなかった場合は透析というセイフティーネットがある。移植を終えてみて本当によかったと思っている。
私の場合、自分の意思というより、周囲の励ましに勇気づけられて腎移植を決断できたと思う。
明日は、24時間テレビがあるが、腎移植は家族の「絆」をあらためて実感したできごとであった。