そんなこんなで、いつもとはちょっと違った待合室。


次はきっと私だろうなぁ、先生疲れてるだろうなぁ、なんて思っていると、ドアが開いて呼ばれました。


いつも通り、先生の「どうだろ?」という質問から始まります。


手に亀裂があったり、かいてしまって傷があったりするけど、全体的には悪くないです。肘の内側も悪くなっていないし、首と顔がかさかさしている程度です。にきびや吹き出物も最近出なくなりました。


そんなことを簡単に報告すると、「お、いいね」という反応で、「いい感じできている時は、そこに乗っかったらいいよ」と言いました。


今日もいろいろとお話しできました。



〈先生〉

・「ステロイドオフ」でやってるから、今は素のアトピーが出てる状態やで。


・もうちょっと良くなりたいって思うんだったら、食事・睡眠とか生活面と充実感持って過ごせてるかってこと、見直してみるといいね。


・接触皮膚炎とか原因が外側にあって、それを取り除いてやれば治るってことがわかってるものは外側からのアプローチでいいんだけど、アトピーの場合は、何かわからんけど良くなったり悪くなったりする。それって、身体の内側や気持ちとリンクしてるんじゃないかって考えてるわけ。疲れやストレスがかかったら湿疹が出たり、逆に何か大きなことを終えてホッとしたら出たり・・・することがあるから。



すぐに「薬は何が要る~?」の話になって、今まで通り、ということになりました。先生は処方内容を入力し終わって、次に「で、生活はどうなん?」とお話しを続けてくれました。


いつものことながら、ばくっとした広い質問(笑)。逆に言えば、どう答えることもできる聞き方なのですが。



〈私〉

毎日、いろんなことを判断するけれども(生活でも仕事でも)、その判断がそれで良かったのかとか、判断する私のこの目とか頭とか心とかがちゃんと判断しているのかって、いつも不安で、びくびくするというか・・・



と正直にお話しました。本当に、最近はこういうことを考えることが多くて、いつも「これで良いのか」「こうして良かったのか」「何か見落としているんじゃないか」「何か見えていないんじゃないか」と不安で仕方ない。


こうやってわかりやすく話せなかったけど、言葉足らずの私の話を先生はすぐにその意味するところをわかってくれて、



〈先生〉

それはみんなそうだって~

僕らなんか、判断を誤ったら訴えられるんやから。



思わず笑ってしまいました。



〈先生〉

でも、こういう時はどうしたらいいのかって悩んで考え抜いていく、その積み重ねで、こういう場合はこうしたらうまくいくとか、前にもこういうケースはこうやったら良かったとかわかっていくもんや。そしたら、だんだん心臓に毛が生えて、判断できるようになるねん。


僕らかて、恐いおっさんにこんな口ででまかせ言ってだいじょうぶやろうかってびくびくしてるんやから。(さっきの人のことだぁ・・・笑)


教員の世界のことはわからんけど、僕らやったら、判断する場面では、過去の文献に書いてあるとか、自分の知識とか、それから他の人に相談して意見もらって、そうやって決断するねん。いろんなケースの積み重ねやで。


いっぱい悩んで苦しんで、その中で答えを出すことは、絶対自分の力になるで。でも、一人で決めるんじゃなくて、周りの人に相談して。


その過程で不安に思うのは当然や。あなたはいろいろ悩んで不安に思ってるけど、でも、それですごい皮膚炎が悪くなってるわけじゃないところを見ると、ひとつハードルを乗り越えたところで、悩んでいるからだいじょうぶや。もっと下のレベルのところで悩んでいたら、皮膚ももっと悪くなってると思うで。だから、一段は乗り越えるねん。

あんたみたいな人は治るよ。



「あんたみたいな人は治るよ」この言葉が、ものすごくうれしくて。


でも、自分のことを言ってくれているとピンとこなくて、思わず「えっ?」となってしまうと、先生はもう一度、「こういう人は治る」と言いきってくれました。


すごくうれしくて、私は「治りたいです。あと一歩良くなりたい。」と言っていました。


先生は「何か一つ、乗り越えないとあかんものがあるんやろうな」と付け加えました。


「あんたは治るよ」の言葉にめちゃくちゃパワーをもらいました。必ず、治るんだって。


私は、「もっと、いろんなこと、がんばらないと・・・」と言うと、先生はすぐさま、「“がんばりたい!”やろ?」と言いました。私は「がんばりたい」と言い直しました。


「~しなければならない」ではなく、「~したい」「~したいから、やる」と思うように、ということなのです。


「がんばりたい」と言い直した私に、先生は「そうそう。前向きに行こう!」と言いました。


また元気が出てきました。


次の診察予約の日時を決めて、私は「次はもっときれいになって来ます!」と宣言しました。先生は「はいはい~」という感じで答えてくれて、診察が終わり。


先生の言葉は不思議な力がある。がんばろうと思える力と、そんなに大したことないよ・だいじょうぶという安心感。なぜか人を元気にさせる力。


でも、決して「がんばって!」を連呼するようなそんなのじゃなくて、めちゃくちゃ肩の力の抜けた、カラッとした風みたいな、スッキリとシンプルな、余計な飾りのない自然体の言葉で。エンジン全開じゃないのに、励まされる。


そんな先生がすごくすてきだなぁと思うし、すごくすきです。出会えて本当に良かった。


私もすてきな人になりたい。


がんばるぞ~!!