彩人「まあでも、君が最初からそう積極的のカギを使ってくれるとは思えないから・・・・・・最初はどっかで待ち合わせてから・・・・・・僕の部屋に行って、君のカギを使って中に入ろうか」

「え・・・・・・」


でも先輩が一緒なら、別に私のカギを使わなくても


彩人「いま、一緒じゃ意味がないと思った?一緒なら僕のカギを使って入ればいいと・・・・・・思ったよね?」


はい、思いました


彩人「僕のカギを使わず、君のカギで、君が開けて入るというのが大事なんだよ。まずは慣れてもらわないと。いつまでも遠慮されてたら、僕も悲しいしね」

「・・・・・・ごめんなさい」

彩人「ふふ。じゃあ、今度の休みはそう言うことでいいかな?」

「・・・・・・はい」


今度の休みは先輩の部屋に行く

次のデートが決まってしまった

嬉しいけど緊張する

だって、初めて先輩の部屋に行くわけだしっ

・・・・・・どんな、部屋なんだろう

ちょっと楽しみ、かも


゚・*:.。..。.:*・゚゚・*:.。..。.:*・゚


彩人「それじゃあ、待ち合わせは外にして・・・・・・なにか食事してから、部屋に行くとしよう。まあ、部屋で君に僕の手料理でをごちそうでもいいんだけど」

「え!?」


先輩が料理!?


彩人「そんなことしたら、ふたりで過ごす時間げ減ってしまう。準備や後片付けやなんやらでね」


苦笑いしつつ私の頭を撫でて先輩がにこっと笑顔を浮かべる


彩人「楽しみだよ。君が僕の部屋にいることを想像すると・・・・・・もしかして帰してあげれないかもしれないなあ」


冗談めいた口調で先輩が呟くけれど

スッと細めた目は、それを冗談だとは思っていない


「あ、あの・・・・・・そのっ」

彩人「ふふ。いまみたいに、僕の部屋であたふたする姿が目に浮かぶよ」


うろたえた私を見て、ぷっと吹き出し笑いだす先輩

・・・・・・かわかわれている


゚・*:.。..。.:*・゚゚・*:.。..。.:*・゚


彩人「とにかく、次のデートは鍵を持ってきてね」

「・・・・・・・・・はい」


先輩は微笑み、そう言うと


彩人「じゃあ、僕は今日、実家に寄らないといけないからここで。ちゃんと真っ直ぐ家に帰るんだよ?いい?」

「先輩、なんかだんだん過保護になってます」

彩人「・・・・・・そうかもね。君が心配で放っておけないから。可愛くて仕方ないんだよ」

「・・・・・っ」

彩人「ふふ。そうやっていつまでも僕の言葉に照れる君が本当に可愛いよ。じゃあね。また明日」


優しく私の額にキスを落とすと、先輩はそのままくるりと私に背を向けて歩いて行った


゚・*:.。..。.:*・゚゚・*:.。..。.:*・゚


「はあ・・・・・・」


先輩の後ろ姿を見送りつつ、キスされた額にそっと触れる

幸せなんだけど、時々怖くなる

なにが、と言われるとわからないけど

言葉にできない不安が生まれているのは確かだった


「・・・・・・あっ!」


先輩もすっかり見えなくなった時、ハッとして思わす声を出した


「何着て行こう・・・・・・」


デートだからいつもの感じでいいと思うけど

部屋に行くんだし、いつもと違った感じがいい、のかも


゚・*:.。..。.:*・゚゚・*:.。..。.:*・゚


あとなにか持って行ったほうがいいのかな?

ああでも実家じゃないし、挨拶する人は家にいないわけだから・・・・・・

ああ、どうしよっ

デートはデートだけど、いつもとは違うデート

そう思うとあれこれ迷ってしまう


「帰ったら、クローゼットの中をあさってみよう」


いいものなかったら、買いに行くのもいいかも

だってどうせなら可愛い格好で行きたいしね

うん、そうしよう!


「なんかちょっと楽しみになってきちゃった!」


早く当日にならないかな



休日ーーーーーーーー

駅前で待ち合わせ

いつもながら、彩人先輩はみんなに見られながら歩いてる

通り過ぎた人が振り向き、二度見することもしばしば

たまに女の人から手を振られてるけど、

そう言う時は、私にちゃんと『お客さん』と説明してくれる

私が不安にならないようにしてくれている

それがすごく嬉しい


彩人「さあ、何食べようか」


いまはお昼の時間帯ってこともあって、どの店も結構混んでいる


彩人「まあ、この時間だから少しは並ばないといけないだろうね。君はなにがいい?」

「じゃあーー」


・・・・・・・・・・・・・

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

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そうしてお昼を食べて、少し外を歩いてーー

夕方近くになって、先輩が腕時計を見る

そしてふと足を止めた



to be continued・・・