先日、
コンビニで買った大福の賞味期限が12日もすぎていた(が、食べた)、
という日記を書いた。
私は、この話を書いた後、
気になっていることがあった。
それは、
賞味期限切れの商品はレジを通らないのではないか?
ということだ。
この謎を解くためには、
・・・店員さんに質問するしかない。
しかし、私がしたいのは質問である。
絶対にクレームと思われたくない。
そこで考え、
ある作戦にたどり着いた。
名付けて、
店員さんが商品のレジ打ちをしている間、
日常会話のような形で、
「この前の大福はどうしてレジを通過したのか」
という質問を差し挟む作戦
である。
>全然名付けられてない
ついにその日がきた。
買い物カゴをレジに置く。
店員さんが、商品のバーコードを読み取り始めた。
私も、
過去には
コンビニバイトをしたことがあるので分かる。
レジ打ちの時のコンビニ店員の頭の中は、
商品が売れる喜び、
生産者さんたちの笑顔、
バーコードの仕組みについての疑問、
これらで占められている。
>嘘つけよ
この時のコンビニ店員は、
完全に手薄である。
私は、この瞬間を狙い、
店員さんに声をかけた。
絶対にクレームと思わせてはいけない。
天気の話のテンションで切り出すのだ。
「この前、ここで大福買ったら、
賞味期限12日すぎてたんですけどね」
店員さんの手が止まった。
そして、深刻な表情を浮かべ、
私に言った。
「・・・大変申し訳ありません」
やってしまった。
私は慌てて否定した。
私「いやいやいやいや!!
そっちじゃなくて!!」
どっち。
自分でも言葉の選択を間違えた、と思いながら続けた。
私「どうして、レジ通ったのかなーって思って。
・・・気になって・・。」
右足と左足、
どっちから出す派?
くらいのノリで質問しようと思ってたのに、
>どのノリでも出てこない質問
完全に、
実は、私たち、血が繋がってたみたい、
のテンションで言ってしまった。
店員さんが、泣きそうな表情で、私に言う。
「賞味期限が長い商品は、
バーコード管理をしてないものもあるので・・
もしかしたら、その商品が・・」
要するに、
あの大福は、そもそもの賞味期限が長く設定された商品だったので、
バーコードで賞味期限の管理をしていなかった、
というだけの話だったのだ。
全てが解決した。
しかし、
店員さんは、申し訳なさそうな表情を浮かべている。
恐れていた事態だ。
・・どうしよう。
これではまるで、私がクレーム言ってるみたいじゃないか。
否定しないと。
店員さんの不安を消さないと。
お客様のニーズに応えないと。
>それはおかしいだろ
焦りだけが生まれる。
店員さん「あの・・・レシートをお持ちいただいたら・・・」
私「食べました!!!!」
言いながら、
私は店外へと飛び出した。
レシートを食べた人になってしまった。
賞味期限がすぎていない大福は、
とても柔らかく、
こんなん、なんぼでもいける、と思った。
>いかないで