大人の時間 その2 愛人の条件 | 小さな星の大ぼうけん。~セキセイインコ&ジャンボセキセイ~in札幌

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北海道札幌でセキセイインコのピーたんとジャンボセキセイインコのクーちゃんがやんちゃに生活中♪
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2作目は家庭サスペンス掲載、

もりゆきこ「愛人の条件」 


経年劣化でインクが薄くなってたり、シミがあったりしました。


スタート!モグラ



正妻を呪って人形に針を刺す不倫女…←

あの女…

あの女…

殺したい…八つ裂きにして切り刻んでやりたい


ピンポーン


ハッ

不倫関係にある公一とナナ。

泊まっていけるか聞くと、「女房が勘ぐりはじめた」と断られる。


「奥さんの話はしないで!

気が狂いそうになるのよ」

「ちょっとでもあの女に触れているのかと思っただけでたまらなくなるのよ」


「好きよ あなた

死ぬほど愛しているわ」

ナナと公一はブティックの経営者と女子従業員として出会った。


妻ある立場も忘れて…二人は離れられない恋におちた…

ブティックにて…


今夜妻の美矢の父のパーティーがある。

妻を初めて見るナナ。

財閥の娘でこの店も全て出資金を奥さんの実家が出しているという。タバコをふかし…


わがままそうで

いやな女…


運んだコーヒーを美矢にこぼしてしまうナナ。


「熱い!」

「何すんのよ

あなた!」

止めに入る公一。

しかしパーチーの為に着て来たお洋服を台無しにしたナナ。謝るナナだが、不快感を表す美矢。

とんでもない事をしてしまった…


「気にするなよ ナナ

あいつのヒステリーは生れつきのものだよ」


しかし、あの女性が公一の奥さんだなんて…


口惜しい…


いくら資産家の女だからってまるで人を見下したような態度…許せない…

「あんなに気の強い女があなたに毎晩愛されてるなんて…たまらない!」


「ごめんよナナ…

ぼくが愛しているのは君だけだ…」


しかしそれから妻の美矢は店に来るたびナナに冷たい視線を送るようになった。

「あなた!あのナナとかいう女クビに出来ないの」


ブティックのドア越しに美矢の声を聞いてしまうナナ。


「なぜかあのこ 気に入らないのよ 妙にあなたに気があるようなそぶりを見せるし」

美矢の女の勘…


「ナナくんとぼくはなんでもないよ」


それでも引き下がらない美矢に「ナナを説得してみる」と言う公一。


「あなた 私を愛しているならこあで抱いて」


「ここは店だぞ…

冗談はやめてくれ」


「いいから 今すぐ 愛してっ」


ナナとなんでもないなら「今ここで抱けるでしょう」と、営業中のうっすい壁のブティックで暴論をかます妻、美矢。

「私達は夫婦なのよ

誰にも遠慮はいらないわっ

ああっ」

あああ


自分を意識した美矢の挑発行動に気づくナナ。


許せない

あの女!


それから間もなくナナは店を辞め、公一が借りてくれたマンションに身を隠し…

お互いの生活を壊さない約束をして、ナナは公一の愛人となっていた…

妻が憎いと思う分だけ

公一が愛しくなるのは女の独占欲の悲しさだろうか…


公一の訪れた日は火のように熱く熱く燃え上がってとどまることがなかった…


愛が終わって妻の元へ帰る時がナナにとって一番つらくて悲しい時なのである

「帰らないで」


「君とのことが妻に知れたら、その時は君とも別れなければならない時だ」


「もしも 奥さんがいなければ

私を妻にしてくれるのね」


「もちろんだとも

この世で一番愛しているのは君だから…」

こうしてナナは次第に公一の妻に対して殺意が芽生え始めたのである…

憎い

憎い

憎い


憎いっ

「あの女さえいなければ」


憎い

憎い

憎いいっ


流れるようなスムーズな手つきで恨みを込めてお人形さんを切り刻むナナ。そう、ちゃんと引っ越し先に持って来たのである。←

数日後…


近くに寄った公一がナナが喜ぶと思いいきなりマンションに凸!

 

部屋に入ると…

ナナはおらず、


「これは!

あ…妻の写真!」


どこから写真を入手したんやナナー‼︎

公一に見つかってしまった…!

「いつの間に妻を写して…こんなことを…」


ナナが妻を呪ってこんなことをしているなんて


「怖い…

   怖い…」


恐怖を抱き、公一はその場を去った…。

あの調子だと本気で妻を殺しかねない…


今の幸せを壊されたらたまらない…「今のうちに手を切らなければ」


その日限りで公一はナナの家に訪れなくなった…

どうして公一が急に来てくれなくなったのかわからないナナ…


会いたい

抱かれたい

ああっ

ナナは公一のいる

ブティックへ…


「あんた

どうして逢いに来てくれないのよ」


電話にも出ない公一。


「急に忙しくなって…」と誤魔化す公一に、大声で


「お願い!

今夜私の所へ来て!

私を愛して」


と叫ぶナナ。


困惑気味に

「わ…わかった

今夜は必ず君の所へ行くよ」

と約束してしまう公一…。

「あの女…前はもっとおとなしくて可愛い所があったのに…


なんとかしなければ厄介なことになるぞ…」


そう思いながらも、公一の下半身もナナに厄介な事をしていた←

「あなたの子供を生みたいっ!

あああっ」

あああ

あああっ


「困ったことになったぞ!(←何回目?)


ナナのやつ本気で子供を生みたがっている


もうこれ以上ほっとけない」


やる事やってから、困り出す公一であった…

「あなた あなた

あなた」

「私宛にこんなものが送られて来たのよ」


「あっ これは!」←


ナナの人形!

「あなた 心あたりがあるの?」


「まさか愛人がいるんじゃないでしょうね」


人形は自分に恨みがある人間が送って来た…

公一の愛人しか考えられない。


またもや鋭い女の勘に「愛人なんかいない」と誤魔化す公一。


「まぁ いいわ 

後でゆっくり調べるから

(謎の時間の余裕)


もし相手がナナとかいう女だったら許さないわ!」

「ギョッ」←


フン


妻の名推理に公一はもうガクブルなのであった…


それから…公一に「徳田」と名乗る男性から電話があった…。

「もしもし」


「ハハハ…

私よ…ナナよ」


「ナナ!」


「知っている男の人に呼び出してもらったのよ←

私だと出てくれないからね」


「お願い

今夜逢って…」

「大事な話があるのよ…


私…子供が出来たみたいなのよ」


なっなっ

なんだって


「あなたの子供よ

もう 私…嬉しくて」


どこでナナの気持ちがホラーモードになって、人形を送ったり、徳田を使って公一に電話するのかわからないが…


この女…なんとかしなければ…「マジで何回目?)


…と再度思った公一は…

ナナと逢っていた…

「どうしたの?こんなに淋しい所に車を止めて…」不思議がるナナに公一は…

 


「あぐっ」



「あぐ…

あう…」


ザクッ←


安定の

死体埋めキターーー‼︎

「殺った…

とうとう殺ってしまったぞ…」


しかし、マンションは自分の名義で引っ越せばわからない。死体も人が全く入らない当分見当たらない場所に埋めた。


「これで妻との結婚生活も

無事 維持できそうだ」



そう思いながら車を走らせる公一だったが…




「あ… 美矢!」

「ああ…妻が男と!」

(見たまんま言うスタイル)


「美矢!お前!

こんな所で男と何している!」

「も…

見つかってしまったんじゃ仕方ないわね」(開き直り)


美矢は「ゆっくり調べる」といいながら、ちゃんと公一がナナを囲っている事を知っていた。


「お互い遊びなんだから堅苦しいこと言わないようにしましょうよ

ナナさんのことも見ぬふりしてあげてるでしょう」


「だから彼のことも目をつむってちょうだい


父はあなたのこと気に入ってるし

私も夫としては満足してるの!」

「世間的には夫婦生活は円満にして 時々遊びは理解しあいましょうね


くすっ

ナナさんのこと

うまくおやりなさい…


じゃあね

今夜は遅くなりそうよ


バーイ」

な…なんてことだ

こんなことになるなら
殺すんじゃなかった…
ああもう取り返しがつかない
ああ ナナ…ああ

その年の秋…

きのこ狩りの村人により←

ナナの死体が収穫され…もとい

発見された


🖤愛人の条件/終



とりあえず、土に埋めて…息吹き返したらファンファ〜レ〜イェイイェイチョキオエー そして、公一の行動が全ての諸悪の根源じゃないかしら…? 秋にキノコ狩りの村人により収穫されてしまったナナ!きのこ 香り松茸 味しめじ。秋の味覚です!物申す


さぁ、次は三作目よ!
レッツ・バスロマン!(ふみえ&紀香)