ピアノでキラキラ♪
世田谷区船橋
うえそのあつこピアノ教室です

先日は、山本美芽先生の、
第2回 ピアノ教本セミナーへ行ってまいりました。
今回は、ロシア系作品について。
ロシア教本と言えば、最近、音色の美しさを育てるメソッドとして、あちらこちらで取り上げられていますね。
最初に先生がお話されたのは、
クレメンティ、モーツァルトの頃からの、
ピアノ奏法の流れについて。
チェルニーからリストの頃を一つの軸として、それ以前は、いわゆるチェンバロなどが中心の古い奏法の時代。
そして、チェルニーからリスト以降は、ピアノの誕生と共に、新しい奏法の時代。
そして、少なからず衝撃なのは、現代の日本のピアノ教育は、
明治時代にリスト以前の奏法が輸入、受け継がれ、そのまま現在に至る、
つまり古い奏法のままであるという事…
また、ロシアのピアノ教育は、
リスト以降の新しい奏法からの流れから始まっている、
つまり脱力、新しい奏法を学ぶには、ロシア教材が適している、というお話…
ロシア教材が音色やタッチの勉強に向いているという事は何となく知っていても、
このピアノ奏法、ピアノ教育の大きな流れについてのお話、
現代の日本のピアノ教育の事も含め、いろいろな要素が頭の中でつながり、
非常に納得出来、また勉強になりました。
また、この日は受講者の先生方で、いろいろな教本の中の曲を、弾き合ったり、聴き合ったりしました。
カバレフスキー、チャイコフスキー、マイカパル、ハチャトゥリャン、ショスタコーヴィチ…
カバレフスキー「こどものためのピアノ小曲集」は、幼い頃、レッスンで習った懐かしい曲集。
幼いながらに「少し変わった雰囲気…」
と感じながらも、違和感も無く楽しく練習していたのを思い出します♪
ハチャトゥリャン「少年時代の画集」は、ピアノを教え始めた20代の頃(遠ーい昔です^_^;)に出会い、すてきな曲ばかり
と、

気に入って、子供達の発表会で何度も登場しました。
マイカパル、今回取り上げられた「ピアノ小品集」は初めて聴かせて頂きましたが、
個人的には「ペダルプレリュード」という教材、とても美しい曲が多く、大人の生徒さん達に抜粋で使ったりしていますが、絶版との事、残念です

また、その他にもいろいろな教材をご紹介して頂きました。
「リトルコスモス」
「ピアノコスモス1.2.3」
「ピアノコスモスシューレ2.3」
(1は絶版だそうです)
そして、
「ロシア奏法によるピアノ教本 はじめの一歩」
等など…
やはり、脱力、音色、タッチ等上手に指導していくためには、こういったロシア教本をうまく取り入れていく事も、今後必須の様に思います。
古い奏法のテキストにも良い部分もあるかとも思うので、それぞれの良さを指導者がよく知り、組合せていく事も考えていきたいと思いました。
それにしてもロシアの作品は、子供のための曲にしてもハーモニーが本当に美しいですね。
おどけた楽しい曲、また、悲しげな美しい曲…
レッスンでもたくさん取り入れて行きたいと思います。
美芽先生、今回もすばらしいセミナーをありがとうございました

お読みくださいまして
ありがとうございました

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