勿忘草
想いが、思い出に変わる時―詩集

とうとう、今朝とどきました。「勿忘草の小部屋」 の勿忘草さま

の詩集です。

正直、中身は良くわかっていなかった(恋愛系の詩かな?)

んですが、この表紙の写真をみて購入を決めました。


内容は・・・詩集なんであまり紹介してはいけないと思います

がおそらく精一杯の恋愛をした人が別れの辛さを経験して、

それが次へ生きるステップに変わるまでの心の動きを何篇も

の詩で表現されているのかなと思いました。



恋愛物ってブログなどでもそうですが、私は感情移入はあま

りしないんです。冷たいっていうのかな・・・違うかもしれませ

んけど、気持ちの一瞬一瞬をとらえたものであって、その気

持ちには共感できる部分もあるけど、全体をわかってるわけ

ではないので、100%の共感はありえないですもんね。

同じ体験をしていないのだから。


私自身がそこまでの別れのつらさっていうものを恋愛におい

ては味わったことがないので、そこまで激しく人を思えるって

いうところが素晴らしいなぁと思います。


逆にそのくらいの想いを経験した方が「よい思い出」になって

次のステップに進めるのかもしれませんね。



自分はそういうとこダメなんですよね・・・ほんと苦手。

修羅場になりたくなくて、相手の気持ちがわかるとこっちから

降りてしまうし。

それでも「ものすごく好きだった人」は過去に何人かいて、そ

の人たちは例え自分とは別な幸せを見つけているとしても、

この同じ空の繋がったどこかで元気に生きていてくれさえす

ればいいなぁという気持ちで今でもいます。

素直に幸せで居て欲しいって思えるんですよね。

私と居るときに私に沢山の幸せな気持ちをくれた人だから。

きっと恋愛しなかったらこんな心境には絶対なれなかった

だろうし「地獄に落ちろ」って思った(爆)かも知れませんよね。


でも、自分の中で彼らと接することでほんといろんなことが

変わったんですよね。

髪の色、ファッションなんて見た目な部分から、聴く音楽や

読む本の趣味、ニュースの話題やなんかはやっぱり一緒に

いるときに話すことなんかを常に意識しているし。

一番の「変わったこと」はボランティアに目が向くようになった

ことです。

私に一番の影響を与えた人は自分の事はそんなに多くを

語りはしないんだけど、付き合ってくなかで他人に接する

ときにさりげなく優しい気遣いのできる人だって思っていま

した。(普段は下ネタ炸裂のほんとしゃーないお兄さんでし

たけどね)見た目はワイルドでちょっと怖かったけど、手や

腕に細かい擦り傷なんかが沢山あったりして、聞くと障害を

もった子達の野外活動などをするお手伝いのボランティア

をやってるんだとか。

そしてボランティアやってることに対してのきれいごとも

一切言わない人だったんで、ほんとに信頼できました。


彼の言葉のひとつひとつが結構素朴だけど今の私の基礎

になっていたりするんです。



ま、そんなすごくエライ感じの人ですけど、その数年後に

別れちゃったんですけどね。それまでこれだけ色んな意味

で満たされた想いをしていなかったので別れを決めたとき

はさぞかし自分でも荒れるだろうな・・・とは思ったんです。

ところが意外や意外、まったく荒れませんでした。

告げたのは私です。

さすがにその晩は泣き明かしました。

でも、翌朝カーテンを開けるとすごくまぶしい朝日で、何か

もうそれで全てが終わったなっていう気になれたんです。

そして彼も自分もこれから幸せになろうって思いました。


今でも逢ったらやっぱ・・・になっちゃうんで、逢いません

けど、たまにメールが来ます。

ホントにこれから好きな人ができたら、もう事情を話して

一切を絶つつもりですけど、いまやほんとに私を心配して

くれる数少ない友人の一人のような存在になっちゃってる

んでね・・・でも逢うと友人だけで済まなくなるかもしれない

ので、ここは理性で振り切っています。


まぁそんな関係があってもいいのかなって最近では思う

んですけどね。



で、私の昔話はおいといて、勿忘草さんの詩ですが、短い

表現に「想い」が沢山詰まっています。

すごく狂おしい気持ちが伝わってくるんです。

胸が痛くなります。

こんな激しい感情をもって人は恋愛をするんだなぁと思い

ました。

そして勿忘草さんの詩で印象的だったのは言葉のチョイス

が素朴だけど、感情にリンクするんですよね。

だから短いセンテンスで全てが伝わってくるし、わっという

想いが読んでいる人にも押し寄せて来るんだと思います。


また詩集出して欲しいです・・・

次はブログで書かれているような植物や自然などを題材に

したような暖かい気持ちになれるような詩などを写真つきで

出して欲しいなって思います。

そういうのもあの方ならすごく素敵なものに仕上がるような

気がするんです。



こんな素人の感想文を書く事を許可して下さった勿忘草さん

に感謝します。