2024年2月21日(水)


セカンドオピニオンへ行きました。


長兄が有給を取って付き添ってくれました。


セカンドオピニオンへ行くことになった経緯は下記のブログの通りです。



セカンドオピニオンはがん研有明病院に決めました。


色々とコメントやメッセージをもらった中でも、がん研有明病院を勧めてくださった方がとても多かったです。ありがとうございました。


がん研有明病院はとても広く、人の数も多くてさすがだなぁと思いました。


受付を済ませると、診察券の他にPHSのような呼び出し機を渡されました。


順番が来るとPHSにメッセージが届くそうです。


そのまま婦人科の受付に行くと10人程並んでいました。


並んでいる人の他にも、椅子に座っている人がたくさんいました。


婦人科での受付を済ませ、PHSが鳴るのを待ちました。


私の勝手なセカンドオピニオンのイメージは、セカンドオピニオン専用部屋があってそこで話すものだと思っていました。


まさか診察室で行うとは思わなかったので驚きました。


10分も待たずにPHSが鳴りました。


長兄と一緒に診察室へ入りました。


本当に普通の診察室です。

先生が待っていました。


医師「こんにちは。何か聞きたいことはありますか?」


えぇー、そんな単刀直入に来るのか!と思いましたが聞きたい事を質問しました。


私「こんな状態ですが手術は出来ますか?」


医師「んー、手術の適用は5cm以内の腫瘍なんですがだいぶ大きいです。8cmくらいはありそうですよね。放射線も当てていますし、状態は良くないでしょう。そうなると手術をするメリットがないです」


長兄「手術をしても意味がないということですか?」


医師「手術で取っても退院する時には再発している可能性が高いです」


私「そうですか・・・」


医師「1cmくらいに小さくなってる時がありますね。この時だったら手術出来たかもしれません」


TC療法を6回やった後、腫瘍が1.6cmまで小さくなった事がありました。


その時は、小さくなったから手術してもらおうとは思わなかったので仕方ないなと思いました。


私「この状態で、先生ならどんな治療を提案してくれますか?」


医師「そうですねぇ・・・。パネル検査ってしてますか?」


私「いえ、してません。主治医に、今やってもあんまり意味ないみたいに言われたので」


医師「いやいや、そんなのやってみないと分からないじゃないですか。パネル検査をしてみてください」


私「なるほど、わかりました」


医師「抗がん剤、カンプトはまだ使ってないですよね。パネル検査をしている間にカンプトをやるのがいいと思います」


私「はい」


医師「でも、この状態だと抗がん剤の副作用で体が弱ってダメになる可能性もあります。効いてる効いてないは、おりものの変化やお腹の痛みで自分で分かると思います。2回くらいやって効いてないならすぐ辞めた方がいいです」


私「はい」


長兄「パネル検査はすぐに結果が出るんですか?」


医師「4週間~8週間はかかりますね」


長兄「そんなに」


医師「はい。なのでその間はカンプトをやります。パネル検査で何か適合すればその薬を試してみます」


私「そうなんですね」


医師「ただ、ラステットを副作用が辛くて使わなくなっているので副作用の事を考えて積極的な治療を行わない事も一つかと思います」


それはまだ考えたくないんだよなぁと心の中で思いました。


私「治験はパネル検査の結果を待たないと出来ないのでしょうか?」


医師「そんな事ないですよ。ただ子宮頸がんの治験は少ないんです。有明では治験がないです」


私「そうですか・・・わかりました」


長兄「最近38.0℃を超える熱が出るようですが、癌と関係ありますか?」


医師「腫瘍熱だと思います。癌の組織が崩壊する時に熱が出ます。もし熱が下がらなければ解熱の薬があるので大丈夫です」


長兄「わかりました」


医師「他に何かありますか?」


長兄「今の状態は悪いですか?」


医師「そうですね。いい状態とは言えません」


長兄「そうですか・・・」


時間が何分経っているのかよく分からず、延長料金を払いたくないと思ったのでここで終わりにする事にしました。


私「もう大丈夫です。ありがとうございました」


そう言って診察室を出ました。


セカンドオピニオンってこんな感じなんだなと思い、時間も30分のような30分以上経っていたような、何だか中途半端な感じでした。


でも、パネル検査をした方がいいと仰ってくださったので主治医にお願い出来ると思い嬉しくなりました。


コメントやメッセージでも、パネル検査の話もありました。皆さん色々と教えてくださりありがとうございました。


会計に行くと33,000円だったので、30分だったんだなと安心しました。


長兄とランチを食べてから帰ることにしました。


平日ですが昼時なので結構混んでいました。


席に案内され、私は奥のソファーに座りました。


座ったあと、ふと長兄を見ると目を真っ赤にしてボロボロ泣いていました。


私「ちょっと・・・やめてよ。もらい泣きするじゃん」


そう言うと長兄の目からどんどん涙が溢れて来ました。


ハンカチを渡すとハンカチで目をずっと抑えていました。


お兄ちゃんが泣くなんて・・・。


私は初めて泣いたところを見ました。


二人でしばらくボロボロ泣きました。


メニューを決めて注文すると、長兄はまた涙を流していました。


お兄ちゃん、ごめんね。

病気になっちゃってごめんね。

絶対頑張ってもっと長い時間生きるから。


口には出しませんでしたが心の中で言いました。


私はランチをペロッと完食しましたが、長兄は半分くらいしか食べられてなかったです。


私は初めて長兄の涙を見て、誰かが自分の事で泣いている姿を見るのはこんなにも辛いことなんだと知りました。


私もずっと辛かったけど、言わないだけでお兄ちゃんだって辛かったんだろうなと思いました。


その後、私はアパートに帰りました。


セカンドオピニオンで手術が出来ないとハッキリ言われたのでこれで諦めがつきました。


来週通院なので、主治医にパネル検査やカンプトの投与についてお願いしてみようと思います。


初めてのセカンドオピニオンは緊張と驚きの連続でした。


何より、長兄の本音が垣間見れた気がして私は長兄の涙が自分の活力に繋がりました。


いつもコストコでお水を買って実家まで持って来てくれる長兄。


お兄ちゃん、ほんとにありがとね。


私、これからも頑張るね。