≪選挙さえ実施されていれば民主主義である≫--前回は、
これが幼稚園レベルの間違った民主主義の定義だと書きました。
その根拠、理由を固めておきましょう。
①王族独裁の国で選挙が行われたが、「王様万歳!」などと
張り叫ぶ民衆が過半数に達しているような国なので、
「王様の命令には何でも従いましょう」という政策を掲げる
王族独裁派の政党が選挙で大勝をおさめてしまった。
②ナチスドイツ、大日本帝国では、右翼、極右の独裁主義の
政党が選挙で大勝し、右翼、極右勢力はそのまま侵略戦争に
突き進んだ。
歴史上にこのような例があるだけで、≪選挙さえ実施されていれば
民主主義である≫という定義があまりに幼稚で間違っている事が
簡単にわかります。
≪上記の歴史上の例から民主主義の正しい定義を考えます。≫
①≪独裁主義とは権力の集中、偏りであり、
民主主義とは権力の平等、分散である。≫
権力=経済力×軍事力×参政権×情報発信力
②平和や人権を守る事が民主主義の必要条件である。
③帝国主義、全体主義(ファシズム)は非民主主義である。
他にも民主主義に必要な考え方はたくさんありますが、まずは
上記の三つを覚えておくべきでしょう。
①、②→権力者が戦争を起こします。
権力者に権力が集中していたり、権力が偏っていたりしていたら、
戦争を止められません。ナチスドイツや大日本帝国では、財閥、
軍閥、大企業、投資家に権力が集中し、そのような大資本勢力が
右翼、極右となり、あるいは右翼、極右と手を結び、恐ろしい
侵略戦争を起こしました。
③→帝国主義、全体主義は民主主義を壊します。また、それらは
戦争の原因ともなります。
帝国主義は、一言で言い表すなら≪経済拡大主義≫です。
三言で言い表すなら≪経済拡大主義≫、≪軍事拡大主義≫、
≪愛国洗脳≫となります。
歴史的にみて、帝国主義を推進したのは、貿易でカネモウケ
しようという大商人たちや軍国主義、愛国主義を掲げる
右翼の独裁主義勢力です。
帝国主義の形は変化し、現在では軍事力による帝国主義は
なりをひそめましたが、経済的な圧力、侵略、支配による
帝国主義は未だに猛威を振るっています。私は、現代の
帝国主義を≪新帝国主義≫と呼んでいます。
全体主義(ファシズム)は帝国主義と共通点が多いです。
帝国主義の考え方が多くの民衆にまで広がり、愛国洗脳、
排外主義などが台頭します。
全体主義は資本主義経済が行き詰まった時に現れました。
ナチスドイツ、大日本帝国が代表的な事例です。
しかし、それ以外にも旧ソ連や中国の国家社会主義は
全体主義と同じといえるでしょう。
国家社会主義は国家資本主義の同類といえます。
参考となる言葉
「ファシズムは権力者の問題でもあるが、それ以上に
民衆の問題である」
「国の借金がどんどん増えている時に、国会与党が軍事拡大の
方向に進むなら、それは間違いなく危険なファシズムの方向です。
また、国会与党がそのオトモダチに税金や公共の財産などを
供与したなら、それは腐敗したファシズムです。
それらの悪事を司法や報道や文化や民衆が裁く事ができないと
なれば、それは自浄作用の無い最悪のファシズムです」