旅のはじまり
 
 
 
この旅をアテンドしてくれたのは
おもしろライフのよーちゃん
 

 

 

 

神社に行くなら

その地元の人と行くといいと

聞いたことがあるけれど

それはきっと本当だと思う。

 

 

 

だって、

彼女の神社への知識や

深い想いに触れているだけで

その神様とぎゅっと結ばれたように

感じられたのだから。

 

 

 

きっとこういうのを

「ご縁結び」というのだろう。

 

 

 

 
続いて
川越駅で待ち合わせた
もうひとりの旅仲間やすじと合流して
 
 
 
本殿の向かって
右側に進むと護国神社。




雨の音、鳥のさえずり…

耳に届く音が心地よかったので

しばらく五感を解放してみる。

 

 

 

 

 


昼食は土麦さんにて。

 
 
くるみを低温でローストして
お店秘伝の割り下と合わせた
埼玉名物のくるみだれ
淡いピンク色をしていて
あっさりと優しい口当たり。
 
 
旅に出たら
その地のものを食べると
その地の神様と
体の内側から近づけた気分だ。
 
 
 
 
 
それから
留守番をしてくれている
パートナーにも
食べさせてあげたいな。
 
 

(というわけで

宿泊したホテルの売店で

お土産にくるみだれを買った!)


 

 

 

 

川越から車で1時間少し移動して

本日最期の目的地

秩父今宮神社へ。

 

 

 

 

龍神木の洞

 

この神木の洞には

梟が住んでいるとのこと。

 

天地を自由に動く【流れ】の龍神と

苦労を無くす智慧のフクロウ(不苦労)が

一緒にいるご神木は

パワフルでいてとても優しい。

 

 

 


清流の滝

 

ここには籠が置いてあって

お金やパワーストーンなどの

浄化ができるようになっている。

 

 

 

 

 

龍上観音

 

慈悲深い微笑みと知恵で

人々の苦を取り除き

幸運をもたらしてくれる観音さま。

 

龍神の背にのって

溢れる水の力によって

人の煩悩を洗い流して

希望とご利益をもたらしてくれるという。

 

 

この観音様の前に立つだけで

心がスッと落ち着いて

穏やかな気持ちになる。

 

 

 

☆☆☆

 

image
 

ところで、八大龍王とは

釈迦が弟子を集めて

法華経を唱えた席に

一族を引き連れて聴きに来た

龍神の王のこと。

 

 

 

法華経の教えでは

 

自己の欲望を押さえて

他者に奉仕することが大切

 

そう唱えられているが

 

 

さて、

この「欲望を押さえる」とは

果たしてどういう意味だろう?

 

 

 

この「押さえる」という漢字には

とらえる・つかむ、確保する

という意味がある。

 

 

 

つまり

「自分の欲望を押さえる」とは

 

 

自分の中にある欲望を

しっかり見つめ

その手でとらえ、確保しなさい

 

ということだ。

 

 

 

 

ところが

「おさえる」という音の響きからか

「抑える」という意味で

おしとどめる、こらえると捉えて

 

「自分のことよりもまず人様のこと」

という自己犠牲精神だと

思っている人も少なくない。

 

 

 

かくいう私も

法華経信仰の家系で育ったため

そういい聞かされてきたし

それが正しいと長年思ってきた。

 

 

 

けれども残念ながら

自己犠牲の精神から行われる

他者への奉仕では

結局誰の心も救われない。

 

 

 

なぜなら

自分の本当の気持ちから

目を背け我慢した分だけ

報われない想いに

自らの心がえぐられて

 

 

傷つき、失望し、

やがては心を閉ざし

深い悲しみや憎しみ、孤独に

囚われてしまうのだから。

 

 

 

そんな

自分の心の内を正確に

捕まえることができるのは

自分自身だけだ。

 

 

だからこそ

自分の心の望みや欲するものを

 

 

とらえるのか?

(しっかり見て受け止めるのか)

 

こらえるのか?

(目をそらして我慢するのか)

 

 

この違いは大きい。

 

 

 

 

そして法華経が唱える

 

自分の欲望を押さえて

他者に奉仕することが大切、とは

決して自己犠牲の精神などではなく

 

 

 

 

自分自身の心と

しっかり向き合いながら

他者や国や世界のために

人力を尽くしなさい

 

 

ということなのではないだろうか。

 

 

 

 

 

私自身が望むもの

欲しているもの。

 

 

それがどんなものであろうとも

私だけは目を背けずに

ひとつひとつ受け止めていきたい。

 

 

そして

私らしくこの世界(他者や社会や国)と

関わっていきたいものだ。

 

 

 

旅はつづく