私がスタッフとして従事しているハーブガーデンは山あいにある広さだけはある個人経営の庭です。


ハーブ生産を目的としてハーブを主体に植え、バリエーションも収穫量も増やしていくのではなく、山に前からある植物とオーナーが植えてきた花々と一緒にハーブが混在する、本当にお庭、なのです。


その庭もヨギーニーであり諸物のエネルギーを感じとり、調整して自然と調和する智慧をペレランドラから学んだロビンソン尚子先生がガーデンデザインを監修しています。


私はそのco-creative、自然と共創する庭づくりという考え方に共鳴し、今携わっていることに、こうした仕事ができることに感謝しています。


ハーブを収穫して商品もつくりますが、私はその品々だけが生産物だと思っていません。


庭こそが一番の価値。


その庭の在り方をどう捉えられるかは訪ねる方たちに委ねられることではありますが、ハーブガーデンの空間を整えるのが私の仕事で、それが価値です。


人に価値あるものと思われなければ、何を言っても価値は無い。たんなる庭だろう。そこで飲食や物販がなければ経済的価値は無い。

と、思われる方もおられるみたいです。


それって主婦業、家事には経済的価値を見出さないのに似ています。


空間を整えることはモノのような手にとれる結果ではないから、当たり前のように、タダのように軽んじらるけど、それはタダではない。むしろ払いきれないほどの、自分と家族という大事な人たちために営まれるプライスレスな生産価値です。


オーナーも自然やハーブの香りで日々の疲れをほぐす、そんな庭をつくりたい、と始められました。


庭こそが皆さんにホッと、しばしデフォルトモードに戻れる場所を提供したいものなのです。


私はその想いを継いで、さらに私なりの想いと培ってきた経験や技術を注いで、整えています。


ガーデンのハーブ商品だけがガーデンの経済的価値を生むものではありません。

ガーデンで過ごしていただく時間が、一番の"看板商品"と思っています。


だからこそ、存分に安らぎに来てください。

ガーデンで鳥の声や風の音を聞きながら芝生の上で寝転んで、緑に触れて感性を甦らせてください。


私は自然からのエネルギーを整えてお迎えしたい。

庭師でもない、このハーブガーデンの空間を自然と共に創る人です。


ちょっと所信表明です。