前兆に導かれて『メッセージ』という映画を知った。
前兆を2度見て予告動画を見た瞬間、「これは観なきゃいけないやつだ」と思った。
しごとをやらなきゃという想いが強かったのに、それ以上になぜだか「今見なきゃいけない気がする」という想いが優った。
体が勝手に動いて、ほぼ衝動で『メッセージ』を観るに至った。
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観て、本当に良かった。
示唆に富みすぎて、観終わった後に放心状態になった。
「観なきゃ」と思った衝動はやっぱり正しかった。
私のハイヤーセルフが衝動を起こしてくれたとしか思えなかった。
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※ここからは、映画の根幹に触れているので観た後に読むのをオススメします。
私にとっての一番の示唆は、
自分の恐れや苦しみや辛さと向き合う先に、
世界の統一と平和、
そしてパートナーや子供との出会いと愛し合う日々が
待っているのだということ。
ひたむきに愛を、平和を信じること。
世界は必ず一つになる。
世界の統一は近いのだと感じることができた。
嬉しかったのは、宇宙人が人類を助けに来た(世界統一を促した)という話だったこと。今までのSFは基本侵略しにくるものばかりで、まるで「平和的な宇宙人はいない」と言われているようで悲しかった。しかし、この映画はそうじゃなかった。
宇宙人は友好的で、コミュニケーションの取れる存在として描かれていた。もちろん、コミュニケーションの手段がまるで違うので、お互いのコミュニケーション手段を知らなくてはいけないというハードルがあるのだけど、コミュニケーション手段が違っても、お互いに歩み寄ることで必ず通じ合うことができるということを示してくれている。
信頼関係を築くには、
丸裸のありのままの自分を晒すこと、
そして、相手を理解すること。
自分からまず信頼すること。
そういうことを教えてくれている。
武力ではなく、言葉の力も説いている。
主人公のルイーズが中国のシェン大将に告げた「戦争に勝者はいない。未亡人だけが残る。」という言葉はまさに真実で、誰も傷つかない非ゼロサムゲームに持っていくことができたことの素晴らしさは半端ない。
武器というのは、自分の外側のモノではなくて、
自分そのものであり、
自分が今まで身につけてきた知恵と行動力であるということ。
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この映画の一番の主題は時の流れについての考え方なのだと思う。
ひとは「時間は繋がっていて、過去から現在そして未来へと流れている」と思っているけれども、実はそんなことはない。
宇宙人の「ヘプタポッド」が使っていた表義文字のメインの形は「◯(輪)」で、ギリシャ神話では「無限」という意味があるそうだ。他にも「終わりがはじまり」・「禅」・「宇宙全体」・「森羅万象」を意味するらしい。彼らが4次元に生きていて、時の流れがないことと関係しているのだと思う。
過去も未来も全てはいまにある。
ルイーズは、未来に起こる夫との離婚も娘の死も知った上で、全てを受け入れている。人類全体で言えばハッピーエンドだけれど、ルイーズ個人で言えばハッピーエンドでもアンハッピーエンドでもない不思議な感じ。
でも実は、
死別することは確実で、
それでもなお、
出会いと愛し合うことを求めるのは、
この世界に生きる誰しもに言えるのだということ。
自分の運命を受け入れ、味わいきると決めた彼女の覚悟は素晴らしくて、私もどんなことが起ころうとも、自分の人生を全て受け入れて味わいきる覚悟を持ちたいと思った。
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他にもたくさんの示唆に富んでいて、女性が主人公で、女性がインスピレーションを受け取り、それを男性がサポートするという構図もこれからの社会を表しているなと思ったし、科学とスピリチュアル・男性性と女性性の融合を感じた。
表義文字は水墨画のようで、日本が重要な役割を担っていることを意味しているとしか思えなかったのもおもしろかった。
あなたにはどんな『メッセージ』が届いただろうか。