数週間に一度の日曜の晩 ぼくは自宅の厨房に立つ
缶ビールをチビチビ呑みながら 包丁をにぎるのは 本当に至福の時である
カウンターキッチン越しに 子供たちがサザエさんに興じ
奥さんがワイシャツにアイロンをかけている
ぼくは さながら ブース内のDJが慎重かつ大胆にグルーヴを紡いでいくように
家族の気配を感じつつ 作品の製作過程を存分に楽しむ
そう 時には へたくそなステップを踏みながら
とりわけ じゃがいも料理が好きだ
まず 面構えが何ともいえず素朴で 正直そうなところがイイ
一見カタ物そうだけど ニョッキも作れたり
実はオールラウンドプレーヤーである柔軟性はぜひ見習いたいところだ
なんか “ゲルマン” ってオーラをまとい ドイツ車のような堅牢さ・安定感も感じる
伊丹十三さんや田中小実昌さん 鴨居羊子さんや石井好子さんなんかのエッセイを読んでも
それぞれのじゃがいもへの愛が語られていて 思わず頬がゆるんでしまう
プランターの底を突き破り 地面に根をはるワッサワッサ茂りまくりのMs.ローズマリー
ピカソやマチスの地中海に思いを馳せながら 彼女の命を少し分けていただく
みんなおまたせ! 遂に完成だ
冷蔵庫の余りモノで作った
じゃがいもとソーセージのオリーブオイル焼きと モヤシとシメジのバターしょうゆ炒め
いやはや なんともクロスオーバーな組合せだが
家族がみんなパクパク食べてくれるのが本当に嬉しい
ぼくは本当に料理は ブリ・コラージュ(器用仕事)であり ヒップホップであると確信している
心をこめて 限られた食材を活かし ちゃっと魔法をかけ 人を嬉しい気持ちにしてくれる料理
本質的には 禅の思想 茶の心 わびさびのエレメンツに溢れているとおもう
今日のじゃがいも料理のレシピは 雑誌LEEの付録だった 栗原はるみさんによるもの
フランクそうな人柄と ぼく以上に剛毛な腕毛にシンパシーを抱くケンタロウさんも
本当にいい笑顔をしている
男性料理研究家ツートップといえば ケンタロウさんと コウケンテツさんだが
どちらも歳が近く 好きな音楽やカルチャーもリンクし親近感が湧く
キャラは違えど 独特の思想・哲学を持ってて 男として素直にカッコいいとおもう
ケンタロウさんの一日も早い回復を 大阪からお祈りします
きっと ベッドの中で 美味しオモシロいこと 企んでるんだろうな
それにしても 2月の首都高 悪魔が潜んでいるのか!?




