Peace Study Notes

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一筆書きでつづる素晴らしき世界のスケッチブック

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■SUZUKI HUSTLER  月刊自家用車2月増刊号  内外出版社 2014年


ハスラー注文後にその存在を知り、

仕事帰りの週末、大阪・梅田の大型書店をハシゴし、

ようやく5店舗目で発見・入手に成功した一冊。

480円という価格に思わず2冊買い。


中古の旧ミニ、プジョー307スタイルを10年以上乗り継いできたが、

ついに念願の軽自動車道に入門を果たす、

個人的にも画期的な一台の総特集。


やはり読み所は性能云々よりも、貴重な開発者インタビューである。

チーフエンジニアの沼澤氏はこう語る。


  「ただの足ではない、遊び心のある個性的な軽のクロスオーバーを作れば、

   若者にも支持されるのではないか、という気持ちもありました。

   それで若者のクルマ離れに一矢を報いることができれば、痛快じゃないかと」


現場(営業)からの要請を受けて開発を始め、

軽クロスオーバーというコンセプト構築のため、

サーフィンやキャンプ、海釣りに渓流釣り、

トレッキングや登山などの愛好家を実際に訪ねて回ったという。


無名の開発者達が様々な生活者の声を

ていねいにすくいあげて形にしていく行為には、

「用の美」を追求した「民芸」の精神に通じるものがあると思う。

優れたアノニマス・デザインに結実した

ハスラーこそ現代の民芸品だと思うのだが、

同じジープに30年以上乗り続けた、

デザイナーの故・柳宗理さんならどう思われるだろうか。


軽とクロスオーバーという一見異質なモノの

組み合わせに俳句的なセンスも感じる。

軽自動車という定型のなかで、工夫しまくり遊び倒す。

それこそが本当の自由ではないかと考えさせてくれる。


また、ゲームの神様・横井軍平氏の

「枯れた技術の水平思考」も脳裏にフラッシュバックする。


買った2冊の内1冊は、ハスラー納車日に、

スズキの若き営業マンにプレゼントしようと思う。

(当然お持ちでなかったらね…)

新たな歴史の始まりを一緒にお祝いしたいのだ。


スズキ会長兼社長・鈴木修著

『俺は、中小企業のおやじ』もマストです!





内沼晋太郎 / 本の逆襲   朝日出版社 2013年


俊英ブックコーディネーターによる待望の単著2冊目!

本文でもその影響にふれているが、

レイモンド・マンゴー『就職しないで生きるには』、

松浦弥太郎『最低で最高の本屋』と

同じ文脈棚の新着本に位置づけられる、

インディペンデントでライブ感あふれる一冊。

本の未来、ひいてはこの資源に乏しい島国の未来へ灯を灯すべく、

道先案内人は惜しげなくビジョンを開陳する。


本という一見枯れたモノに、

ブリコラージュを駆使して新たな命を吹きこんでいくその姿は、

反骨心あふれるパンクやレゲエ、ヒップホップの精神そのものだ。

自らも編集や本屋経営に携わるプレイヤーであり、

全方位に拓いた驚異的なバランス感は、

ミッドセンチュリーデザインにおけるジョージ・ネルソン、

民藝運動における濱田庄司をも彷彿させる。


生きるとはあらゆる本を読み、

自分なりに編み直していく行為に他ならない。


本好きというより、

すべての生きることが大好きでたまらない人に届いて欲しいと願う。




ネクタイが苦手だ。

季節限定エコスタイルは定着しているが、

年中完全ノータイは、リーマンにとって遥かな夢。

ファッション原理主義者には怒られそうだけど、

大切な頸動脈を縛りあげて圧迫するスタイルは、

生理学的・医学的に考えても不自然だと思う。


入社当時は時代に先駆け、

定時後一人ノータイで残業し狭量な上司に怒られていたが、

今は守るべきものが増えすぎた。


やがて、Co2削減という大義名分で夏季ノータイが導入。

3.11後は原発問題による電気節約のため、

5~10月の半年間に延長。

現在は、仕方なく就業中は装着するが、

通勤中は外してカバンに。


そんな時に重宝するのが、無印良品で発見したケース。

元の用途は不明だが、タイがしわにならず、

コンパクトに巻いて収納できる優れもの。

ハリのある素材で、カバンにラフに突っこんでも平気。

ゼンマイのように巻いたタイが元に戻る自然の力を利用し、

ふたが無くても自然にケースにフィットする機能美がいい。