内沼晋太郎 / 本の逆襲 朝日出版社 2013年
俊英ブックコーディネーターによる待望の単著2冊目!
本文でもその影響にふれているが、
レイモンド・マンゴー『就職しないで生きるには』、
松浦弥太郎『最低で最高の本屋』と
同じ文脈棚の新着本に位置づけられる、
インディペンデントでライブ感あふれる一冊。
本の未来、ひいてはこの資源に乏しい島国の未来へ灯を灯すべく、
道先案内人は惜しげなくビジョンを開陳する。
本という一見枯れたモノに、
ブリコラージュを駆使して新たな命を吹きこんでいくその姿は、
反骨心あふれるパンクやレゲエ、ヒップホップの精神そのものだ。
自らも編集や本屋経営に携わるプレイヤーであり、
全方位に拓いた驚異的なバランス感は、
ミッドセンチュリーデザインにおけるジョージ・ネルソン、
民藝運動における濱田庄司をも彷彿させる。
生きるとはあらゆる本を読み、
自分なりに編み直していく行為に他ならない。
本好きというより、
すべての生きることが大好きでたまらない人に届いて欲しいと願う。
