今朝方、出井さんの訃報が私の携帯電話に入ってきました。
私が起業した当初、何度かお目にかかったことがあります。
格好いい社長の草分けのような方で、直接お会いしてもとても紳士的でいらっしゃったことを覚えています。
当時、ストライプスーツを粋に着こなす社長などほとんどいませんでしたが、彼のたまに着られるピンストライプのスーツは品よくとても素敵で、胸にはいつもポケットチーフ!
さらには、起毛した上質ウールのライトグレイのスーツ姿はいまでもよみがえってきます。
髪形もダンディに決め、靴も王道のストレートチップだったように思います。
おしゃれをすることは恥ずかしいことで、社長としてどうかともいわれた時代。
そんな時代であっても堂々と我流を通した彼は立派であったと思います。
退任された後も、メディアに登場する彼は、決して毛染めをせず自然なグレイヘアも粋で、カジュアルの着こなしもジャケットとハイネックセーターがさりげなく本当に素敵な紳士でいらっしゃいました。
今でこそ、トヨタの社長もしっかりとイメージコンサルティングをお受けになって、髪形もスーツも変えて、まるでスティーブ・ジョブスのように記者発表で振る舞い、それが少しずつ他の社長にも普及しているように思います。
記者発表こそ、会社の業績を左右する大プレゼンテーションの場です。そこに登場する社長のState(心身状態)をしっかり調整することは広報や秘書の役割ですよね。
新たな時代にふさわしい当時の出井社長のような存在がどんどんと登場してくることを願ってやみません。
#ソニー出井社長