父の新盆を終えて、仕事のため岐阜羽島から新幹線に乗りました。
改札で、泣きじゃくる女の子、そして、ご両親とにこやかな弟くんが、改札外にいるお爺ちゃんお婆ちゃんらしき2人に手を振る光景がありました。
お盆で帰省した家族と思われます。
女の子は泣きじゃくるままにエレベーターに乗り、ホームに上がっていきました。
ホームに着くと、女の子が泣きながら、それでも「バイバーイ」と叫びながら手を振っています。すると、駅前の駐車場からず~~っと手をふる先程のお爺さんお婆ちゃんらしきご夫婦の姿が遠くに見えました。
私の小さい時の記憶が蘇り、思わずもらい泣き。不覚にも涙うるうるしてしまいました。お盆休みから親戚宅を離れるときの悲しさは子ども心に泣かずにはいられませんでしたからね。
他にも、ホームまで見送りに来て手を振るお爺ちゃんお婆ちゃんの姿がありました。
今回、コロナ禍で「帰省をしないでください」と小池都知事はじめ首長たちがメディアでお願いしています。もちろん感染の可能性を容認するわけにはいきません。
だけど、オリンピックはよくて、帰省がダメというのが腑に落ちません。
オリンピックの選手たちが私たちに勇気と希望を与えてくれたのは確かです。
しかし、こういったひとりひとりの喜びや家族と触れ合える年に数回のイベント。会って楽しく、そして別れがつらいという子どもたちの心の醸成の機会を奪ってしまうことってどうなんだろうと考えさせられる光景でした。
コロナに感染したわけでもないのに、ここ1年半の間に家族と会うことができず、亡くなっていった人々の気持ちを思うといたたまれなくなります。
もっと別の方策、対策があるんじゃないかしら。
お盆が終わりました。
『自立』から、次なる課題に思考を移していきたいと思います。