日本では、粋な着こなし、あの人は粋だね、というように、「粋」という言葉をよく使います。粋とはどういった風情のことをいうのでしょうか。英語ではCOOLなんて言葉もありますよね。ニュアンスはちょっと違うのかもしれません。

簡単に言えば、これ見よがしな飾り立てた装いや、成金趣味的な装いとは真逆のものでしょう。肩に力が入っていない、ゆとりを感じさせる着こなし。


他の形容詞をあえて当てはめるとするならば、雰囲気がある、こだわりのある、趣味の良い、あかぬけた、余裕を感じさせる、などなど。千利休が庭の落ち葉を最後に数枚落としたように、言い換えれば完璧でない着こなしと言ってもいいかもしれません。


若い頃、流行をふんだんに取り入れたり、ちょっと背伸びをしてガンガンに着飾ったり、そして失敗したりと、さまざまな経験を積んでたどり着ける粋な着こなし。

やはり、50歳を過ぎたら、粋な着こなしを手に入れたいものです。

先日お泊りした宿の床の間の鉢の。ひとひらの花びらが、とっても粋な雰囲気を醸し出していたこと、印象に残りました。


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