弊社創業時、大変お世話になった建築家の阪田誠造氏を偲ぶ会に出席しました。
奥様の阪田俊子様が岐阜高校の先輩というご縁でお付き合いいただいていましたが、
今年春にご案内いただいた出版パーティーにあいにく出席できず、お目にかかることができず、その後、逝去されたとのご連絡をいただいた次第です。
私にとっては、理想のご夫婦であり、理想の旦那様。
穏やかで端正、いつもにこやかな笑顔で、奥様を見つめていらっしゃるご様子を忘れられません。
そんな阪田氏の建築は、これでもかという強い主張はなく、周りと溶け込む柔らかな、スマートな存在感。
聖イグナチオ教会、新宿ワシントンホテル、名古屋JRセントラルタワーなど、素晴らしい作品の数々を残されました。
身体性美学の建築。なんども現場に足を運び、自然と身体の中から発想や感性がわきでてくるという。土地の傾きや、景観から浮かぶアイデアからの建築デザイン。
私が提唱するパーソナルデザインにも通じることです。
周囲と溶け込みながらも、なぜか存在感を放つ。
優れたデザインとは、そういうものであると、今日の偲ぶ会の場で、再認識させていただきました。
たくさんの学びをいただき、心から感謝申し上げます。ありがとうございました。