たまたま観た「探検ばくもん」 立花隆の世界!



山のような本に囲まれた、知の巨人 立花隆さん曰く、



射精というのは単なるその瞬間の快感であり、



本を読んで得られる魂から解き放たれた瞬間のエクスタシーと比較すれば、



とるに足らないものだという。



本を読みながら、本の中に入り込んだ瞬間、まさに魂が抜かれた状態、



脱魂状態と表現した。



どちらかというと、本の世界に入り込むよりも実体験を好む私には、



なかなかわからない世界である。



「臨死体験」という著書もある立花隆さん。



脱魂本についてはピンとこない私だが、



幼いころから、幽体離脱的体験を繰り返してきた私には、



臨死体験とか、脱魂状態については、非常に興味をそそられる。



彼は膀胱がんの経験から、死への恐怖というよりも、



死への好奇心を持ち始めたというから、これもすごい。



さらに、60代ではわからないが、70代になれば、誰もがそうだと言い切った。



最終的には誰もが経験する死。



しかし、1回しかできないのである。



いったいぜんたい、死とはなにか。



最終的には誰もが経験するのだから、何も急ぐ必要はないけれど、



恐怖に思うこともない。



同感である。



私のように、人の見た目における印象と内面との関係性を分析して、



それをマネジメントすることをビジネスにしている立場からいうと、



肉体と魂とは別であり、



生きているときは、肉体と魂とのコラボレーションによって、



それぞれのアイデンティティが作られていると考える。



だからこそ、



それぞれを別物として客観的に眺めたときに、真の印象マネジメントができると思う。



もちろん、ひとつのデザインであるわけだから、融合していないと美しくはないが。



とにもかくにも、



死んでしまえば、肉体は消えることは確か。



しかし、魂がどうなるかは、誰もわからない。



それをいつかは知ることができるのか、それとも、無であり、何も感じないのか。



好奇心をくすぐられた番組でございました。音譜