マック赤坂氏。
言ってみれば、ただのご近所さんである。
赤坂の通りでばったり会えば、パスタランチをしながら世間馬話をする間柄である。
都知事選やら国政の選挙にも出馬する彼は、
赤坂サカスの前で真っ白のロールスロイスにまたがって奇妙な演説をする。
知り合いとはあまり公にしたくないので、知らないふりをして通り過ぎる。
落ちても落ちても、懲りないでさらに出馬する彼。
打たれ強いとか言うか、鈍感というか、、、
ただの目立ちたがり屋なのかもしれない。
そんな得体の知れない彼の著書が幻冬舎から出ると言う。
さぞやお金を積んで出版するのかと思いきや、そうでもないらしい。
真相は知らないが、以前からお誘いをいただいていた出版パーティ。
ご近所の義理もあり、好奇心もあり、出席した。
会場は、リッツカールトン。
最近、テレビコマーシャルに出演していることもあり、
高須クリニックの高須先生もいらっしゃった。
そして、高須先生と仲良しの西原理恵子さんも!
19時開演!
最初は、ガラガラの会場。
そこにいらした紳士にお声をかけてみたら、伊藤忠商事時代の同期だそうだ。
とても品の良い紳士である。
マック赤坂氏は、若いころもあのままだったという。
髭を生やしてはいけないと朝礼でいう取締役に、なぜだめなのか質問したらしい。
時代も時代だったのだろう。
取締役は怒って立ち去ったという。
その頃から自由きままだったようだ。
さて、パーティが始まり、相変わらずの登場テーマ音楽にのって登場したマック赤坂氏。
街頭で観ているときのような気恥ずかしさを感じないのは、囲われた世界だからだろうか。
まあ、ここに来ていらっしゃる方は、
それなりに彼の人となりを分かっている人ばかりだろうから。
一部:出版パーティ
二部:彼主演の映画『立候補』の試写会
三部:マック赤坂ライブ
らしい。
ある種、どんな感じで繰り広げられるか、ワクワクである。
ご近所づきあいの義理で、乾杯の発声をさせていただいた。
ここにおいても、マック赤坂氏と赤坂でパスタランチをしているときの気恥かしさはない。
彼の変人さをある種許してらっしゃる方々ばかりだからだろうか。
そして、スマイル党だけあって、スマイルを提唱している彼の
「10度、20度、30度~~~~」
の掛け声にのって、会は楽しく過ぎていく。
そして、開宴から3時間経過した22時。
ふと気付いたことがある。
それは、ほとんど始まりの時から人の数が変わっていないこと。
一般的な有名な方の出版パーティだと、義理で来る人が多く、最初だけ参加してとっとと帰る。
しかし、それがない。
そして、もうひとつ。
パーティと言えばよくみかける、人脈を広げようとする早速名刺配布しまくる輩。
ちゃんと話してから配れよ! といつも言いたい私だが、
そんなガツガツした輩もいない。
自由きまま勝手に生きているマック赤坂氏だからこそ、なのだろうか。
言っちゃ悪いが、美味しい人脈を求めてくる人はいなかったのであ~る。
どちらにしても、誰に遠慮することなく自由に生きている彼を
同じ団塊の世代の人たちは、ある面羨ましくもあるのではないかとも思う。
63歳の彼の同期や同級生たちは、ほぼ定年退職しているだろう。
そんな中で、彼は年商50億円の会社の会長として悠々自適に、
言っちゃ悪いが、超バカげた挑戦を続けている。
どうみても素敵とは言えないマック赤坂氏だけれど、
同じ男として人生生きるなら、
こんな思い切ったアホな生き方もあるのかな~~と思えた会でございました。