1992年、新卒で入社したノエビア7年目の秋でした。



福島県全土を担当する郡山支店の支店長を命じられました。



大学時代にオートバイで旅したことのある土地ではありましたが、



それ以外は未知の土地。



そして、赴任して15人のスタッフとともに2年間、同じ釜の飯をいただきました。



私にとっては、人生を大きく変えるきっかけを作ってくれた土地。



そこで、会津若松出身のスタッフから教えてもらった、什の掟



一、年長者(としうえのひと)の言ふことに背いてはなりませぬ
一、年長者にはお辞儀をしなければなりませぬ
一、嘘言(うそ)を言ふことはなりませぬ
一、卑怯な振舞をしてはなりませぬ
一、弱い者をいぢめてはなりませぬ
一、戸外で物を食べてはなりませぬ
一、戸外で婦人(おんな)と言葉を交へてはなりませぬ


ならぬことはならぬものです




6歳から9歳までの範士の子供たちがこの掟を毎日唱和し、



守ることが普通のことだったようです。



赴任した事務所の中においてもこの言葉は通常使われ、



何かあるとスタッフは、冗談交じりに私に言います。



「支店長、ならぬものはならぬのです!」



郡山・福島を含む中通と呼ばれる地域から、



海岸側のいわき、



そして内陸側の会津地方を網羅していたため、



2年間でいろいろな地域を回り、多くの地域の方々と接することができました。



その中で、いつも感じていたこと、それは、



勤勉で我慢強く、素直でまっすぐな人が多いこと。



本日始まったNHKの大河ドラマ『八重の桜』を観て、



とても懐かしく感じ、



そして涙が出るほど久々に情動をくすぐられました。



人として、もつべき心の掟をこの地の人たちはずっと守って生きているんだと



18年経過した今、再認識したのでございます。



2013年、人生を見つめる原点の年にしたい。



だからこそ、『八重の桜』を観るために、



日曜日の20時のお酒のお誘いはすべてお断りしようと心に決めた



正月休み最後の日曜日でございます。音譜