復元ボランティアという仕事をテレビで観ました。



東日本大震災のときに、



生前の面影のなくなった死んだ方の顔を300体以上復元した女性。



「死に化粧」とは、お葬式のときに奇麗にお化粧してあげることですが、



復元は、事故などで形そのものがなくなった方々の顔を生前に戻すわけですから、



普通の作業ではないはずです。



丁寧に手でマッサージを重ね、死後硬直した顔を柔らかい状態にしていきます。



そして、形を整えながら、綿などをお口の中に詰めて、ふっくらさせていきます。



色が変わってしまったお肌にファンデーションを塗り、生きた肌色に整え、



生きていたころの表情シワを再現していくといいます。



彼女がもっとも大切にしているこのシワ。



生前の写真をじっくりみながら、そのシワを探し当てていくというのです。



そして、そのシワを再現して初めて、その人になるのです。



表情のシワこそ、その人が生きた歴史と彼女は言います。



復元前の顔を観ても、あまりにかけ離れたその姿に涙もでない親族の方々が、



復元後のお顔を観て初めて、大声で泣きながら御遺体に抱きつくそうです。



幼い子供たちも皆、その姿を観て初めて現実を受け止め、悲しみに暮れ、



それとともに、次の人生に進んでいけるゼロ地点に立てる可能性を見出せるそうです。



顔ってすごい。



私たち人間は、その人の顔を観て、アイデンティティを把握し、内面にも触れることができる。



顔=内面といっても過言ではないと私は思っています。



いろいろな方からよく質問されます。



「このシワをなんとかしたいのですけど・・・・・・。」



私は即答えます。



「ツヤのあるシワは美しいんですよ。

消そうとしないで、魅力の一つとしてちゃんとお手入れしてください。」



表情シワこそ、その人の人生を表すことは事実です。



楽しいこと、苦しいこと、すべて過去の表情を表しています。



だけど、その歴史こそ自分自身。



では、それを消すことよりも、それを美しく輝かせることのほうがステキなことと思います。



私がたくさんの方々のパーソナルデザインをしていて言えること。



ツヤのあるシワは見てて楽しいし、美しい。ラブラブ



でも、カサカサした放ったらかしのシワは見てて悲しいし、残念。叫び



だからこそ、今の顔は自分そのものとして心から愛してあげて、



大切に大切にお手入れしてあげることですね。音譜