昨晩、たまたま夜中にNHKプレミアムにチャンネル合わせてみると、
映画『エリザベス』を放送していました。
いつも講演でエリザベス一世のパーソナルデザインの例をあげることもあり、
思わず最後までみてしまいましたが、
10数年前に観た感じとまた違った部分に反応!
私もそれだけ大人の女になったんだよな~と感慨深い気持ちに!
まあ、そんな個人的なことは置いといて、
歴史上の偉大な人物は必ずや自分自身の気持ちをモチベートするために、
自分の見た目を大きく変えるアプローチをしていることに感心させられます。
恋多き女性、エリザベスが愛する男性と決別するために、
大英帝国のために一生をささげる決意をするにあたり、
あるときから髪を切り落とし、
顔を真っ白に塗りつぶし、
聖者に近づくための自己演出を外見から施しているのです。
「I married to England!」
という有名な言葉を残しています。
私情である心を捨て、
民のための存在で居つづける為のセルフモチベーションとしてのパーソナルデザイン!
白は意匠学的にはゼロ、原点を表します。
ウエディングドレスや死に装束が白であることもその意味合いです。
自分の顔を真っ白に塗りつぶす=ゼロからのスタートです。
そして、同時に彼女は自分のことを、バージンキングダムと称しています。
その神々しいまでの決意ある姿に重臣たちは彼女の補佐として命をささげ、
その後40年間彼女は大英帝国を統治することとなるのです。
目立たないように目立たないように見た目を装う、
その辺の社長とはレベルが違うのですよ~!
と人のことで辛口を叩いてますが、
私自身、今回この映画を観て感じたこと!
彼女はあの暴君ヘンリー8世の娘であったこともあり、
王位を継承し、
大英帝国を統治することになったのはまさに彼女の天命。
その天命をしっかりと認識したときに自らをあそこまで変え、
不必要なものを冷酷にそぎ落とすことができるのだということ!
では、私自身の天命はなんなのか!?
そんなことを考え、昨晩は眠れない夜だったのでございます。
さあ、今日もこれから一杯飲みながら考えてみることにいたします。