一時期流行った野中郁次郎さんが世に出したビジネス業界用語、形式知!
知識の分類のひとつで、主に文章化・図表化・数式化などによって説明・表現できる知識を指します。
会社などで、独自に作成した作業手順、マニュアル書がわかりやすい例かもしれません。
一方、形式知に対して暗黙知という分類もあるといいます。
認知の過程あるいは言葉に表せる知覚に対して、
(全体的)(部分的)言葉に表せない・説明できない身体の作動を指します。
子供のころ、自転車に乗る練習をしていて、あるときふっと乗れるようになりますよね。
それから、何歳になっても自転車には乗れる。忘れたりしません。
でも、それを人に教えることって難しいですよね。
職人技もこれに入るのかもしれません。
かつての日本は上司が部下に、
先輩が後輩にこの暗黙知を教えるという難しい技をやってのけてきたわけで、
だからこそ、徒弟制度的な世界がる。
生涯雇用であり、護送船団方式だったからこそできたことでしょう。
だけど、今や企業では合併やら、人員削減なども普通にあり、そんな悠長な時代でもなく、形式知化したマニュアルで後輩に、部下に伝えていかなくてはいけない時代。
でも、それじゃ~~~、言葉で表せない匠の技は伝承できないんでしょうね。
先日、早稲田大学の恩師である大江建先生と久々にお会いして、
発展途上国や、被災地におけるアントレプレヌール教育をどんどん進めていらっしゃるお話の中で、
形式知や暗黙知というよりも、
起業するということは、混乱知が必要なんだよとおっしゃってました。
被災地や、途上国のように混乱した時に生まれる知識、
起業しても失敗したり、想定外の事が起きた時にふと湧いてくる知恵、
それこそ混乱知だと・・・・・・。
起業して12年、多くの失敗経験を積み、
まさに先生のおっしゃる通り、混乱知は養われたように感じます。
だから、何が起きたって生きていける。
そんな自信につながっているのです。
さあ、これからさらに混乱知を身につけ、
それをアウトプットできる自分を創っていきたいとつくづく感じた月曜日でございます。
※といっても、あまり失敗経験は増やしたくないですが・・・・・。